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2011年7月 3日 (日)

白桔梗

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白い桔梗がひらいた。きれいだ。

昨秋、花壇ではなく丸いプランターに植えてみた。背丈の低い青紫の桔梗は花壇で早くに咲き始めたが、これは茎ばかり高く伸びた。丈は50センチほどもある。まとまった雨の後、ようやく蕾がふくらみ、そして咲いたのだ。猛暑のあといくぶん過ごしやすく、桔梗も心地いいのか楽しげに風にゆれている。そのときは根っこだけの姿だったが‘流星’という名がついていた。たしかにそのような風情だ。

先月下旬から忙しく動いていた。暑いなか、娘の出産や私の病院通いのために、ふだん動かない時間帯に動き、強い太陽にあたってずいぶん疲労した。最初の出産のときは体調不良で行ってやれなかったが、この度は行ってやれた。酷暑の折り、片道小一時間ほどをエアコンをつけずに隣の市まで走ることは、私にはきついことだが、なんとかできた。後日、生まれてすぐに写した赤ん坊の写真を大きく引き伸ばしてフレームに入れて持っていった。‘おねえちゃん’と皆に言われて戸惑いがちな2歳の孫娘の写真も同じようにしてやった。長女はたいそう喜んだ。

帰宅してからは動けない。まったく動けない。翌日まで寝ていた。そのことは娘に秘密だ。弱い体は時間をかけて回復させる。けれど翌日は自分の病院へ行く日だ。目下、リハビリに通っている。週に3回。これも私にはきついことだ。外出するのも大変だが、太陽も大変なことを先生は御存じない。だが、何もできないほど痛む左肩や左腕に困り果て、重い腰を上げたのだ。頑張って通わなければならない。おかげで少しだけ肩や腕は動くようになった。何よりうれしいのは、デジイチがどうにか持てるようになったことだ。握力はまだ無い。珈琲カップや、まして牛乳パックは依然として持てない。刃物で切られたような痛みは筋肉の奥に常にある。けれど重いカメラを支えてどうにか写真が撮れる。今はそれだけで満足だ。

リハビリ治療を受けた日、帰宅してから痛む。微熱がでることもある。そのため眠気にも襲われる。石灰性腱板炎は夜間の痛みがひどいのだが、病院へ通い始めても夜間に新たな痛みが待っていた。凝り固まってしまった筋肉や腱をほぐしたり、動かしたりするためだ。痛んで眠れないことがあるのは治療開始前と大差はない。けれども改善されるための痛みだと我慢し、処方されている鎮痛剤も服用せずに揉んだりさすったりしている。私の右手は毎日重労働だ。もしも右肩・右腕も同じようになれば最悪だ。そんな思いが頭をかすめる。酷使のためか右側も痛い日があるからだ。また、リハビリを始めても、この痛みはどこまで改善されるのだろうかとも考える。痛みの強い夜、4年の間にずいぶん大きくなった左肩の石灰を撫でながら、ふと不安になる。膠原病の関節痛、そしてこの痛み。どうやら‘痛み’に好かれる人生らしい。

ただいま午前四時半。室温27度。湿度75パーセント。涼しい。
起きたらきっと、白桔梗の花がふえている。

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