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2011年11月16日 (水)

老猫の終末期対処法に悩む

ダッコのテンカン症状はひどくなってきました。昨日は午前九時頃に起き、それからは無事で日付が変わって本日午前1時半に起こりました。それはとても激しい発作で、また死を予感させるものでした。どうにか眠りについたので安心しました。

本日午後3時55分、今日二度目の発作。これもかなり激しく、おさまったあとも目を見開いて空を見つめたままで、噛んだ毛布を離さないでいました。前夜の発作でペットトレーの縁を激しく噛み、発作が終わってからも離さないので引き離すのに苦労しました。また固いものに噛みつくと歯が折れたりするのではと咄嗟に毛布を噛ませたのです。

ネット上には犬や猫にテンカンが起きているときの注意などが掲載され、そのように努めています。暴れ回るので動物が怪我をしないように配慮すること、下手にさわると飼い主も噛まれたり怪我をすること、発作中は大きな声を出さずに静かに呼びかけてやるなどです。ダッコも激しい動きで狂ったように近くにあるものに噛みつきます。その噛み方が野生そのもので、それによって歯を折ったり舌を噛まないかと心配で、発作が起きるとタオルなどを素早く噛ませることにしました。

午後6時30分、三度目の発作。これは時間も短く軽めでした。昼間の発作のあと、横たわったまままばたきもしないでうつろな目で空を見つめていました。その時間があまりに長いので、もしかしたらこのまま呼吸が止まるのではないかと思い、また私は長女に電話をしました。ダメかもしれない。これまで何度か伝えてきた言葉をくり返していました。しかしあることに気づきました。この発作が起きるようになってから、ダッコは片方の目を閉じないで眠ることがあるのです。両方を見ひらいている時は起きているとは思いますが、もしかしたら眠っているのかもしれないとも思えました。ともあれダッコは強い発作のあと、信じがたい旺盛な食欲でとろとろフード缶、モンプチ缶の2個を一気にたいらげてしまいました。あの体の硬直と、もがく四肢、絶叫はダッコにとってかなりエネルギーの消耗となっているのだと思います。

午後9時30分、四度目の発作。かなり激しく、また心配になりました。ダッコ専用の炬燵をかけてやっているのですが、その中でくすんくすんという声というか息というか、そんな音が聞こえると発作の前兆です。回を重ねるごとにこちらも心得たものでタオルを手にして、さぁ来いと構えます。身を反らせて暴れはじめると、すかさずタオルを口に噛ませ、身体を何かで押して移動させ、炬燵の中から出してやります。ミニ炬燵が中に入っており、その角などで怪我をしてはいけないので、何もない所へ導きます。導くといっても当のダッコはそれどころではなく、押されて移動させられるまま外へ出ます。だんだんとコツを掴んできた私は、タオルで前脚と身体を包んでやればいいのではと考え、そうすると落ち着くようでした。ダッコも訳がわからず不安でいっぱいなのでしょう。脳障害で神経系統が機能しなくなっていると思われ、麻痺状態になるために暴れ狂って叫ぶのですが、一番つらいのはダッコです。

発作のあと、放心状態のダッコをはおとなしく、私はするべきことを始めます。テンカンの発作時には力むため、かならず放尿と脱糞があります。よだれも水をこぼしたように大量に流れています。炬燵掛けをめくってミニ炬燵を外へ出し、大きめのサークルトレーに敷いたペットシーツを取り換えます。炬燵内には直接横たわるための弱い伝熱シートも置いています。それは防水対策を講じているので大丈夫。上に敷いている毛布や掛け毛布を取り換えます。ダッコは下半身がびっしょりで、便で汚れているのですが、毎回の半身浴は体力的に無理なため、濡れタオルで拭いてやるなどします。今日はあまりに汚れがひどいので半身浴をさせました。

排泄物対策として、これまでは小さいペットシーツを下半身部分に重ねて敷くといった方法でした。本日届いたばかりのオムツを初めてしてみたところ、あることがわかりました。尿だけなら効果がありますが、そうでない場合、汚物が押さえ付けられて下半身の毛につき、かえって汚れを取るのが難しくなります。ペットシーツとオムツは使い分けるのがいいと学びました。汚れたものをぜんぶ取り換え、ダッコを快適な炬燵にもどしてやるとひと段落。これを一日に数回おこないます。発作が起きるようになって回数がふえました。今はわざわざ排泄というよりは発作時に自然排泄といった状態です。

洗濯物は多いです。燃えるゴミも頻繁なペットシーツ交換のため多くなりました。けれど今は行動範囲が縮小され、汚れもののサイズが小さくなり、その点は以前より楽になりました。動き回るときは人間用の炬燵布団、炬燵敷き、炬燵中掛け、私の布団、シーツ、毛布、など、吐いたり排泄してしまったりする場所の洗濯が大きなものばかりで、それも度々の交換が必要で、その頃はほんとうに大変でした。それが理由で洗濯機を買い換えました。妙なことですが、行動半径が狭くなった分、楽になったのは事実です。反面、排泄の処理すべてをおこなわなければならなくなったのですが、これも慣れれば手早く出来るようになってきました。動物だっていつも気持ちがいい方が心地いいはずです。特に猫は、ダッコは、きれい好きでしたから頑張っています。

いま私が悩んでいることは、病院へ連れていくかどうかということです。テンカンが加わったのは予想していないことでした。だんだん弱って行動しなくなり、老衰で・・と漠然と考えていました。突如としてテンカンという激しい発作に見舞われることは所謂‘想定外’でした。テンカンをもつ犬や猫を飼っている人たちや医師が掲載していることによれば、薬を与え続ければ改善するので根気よく治療しましょうということのようです。しかしダッコはすでに24歳です。たとえ薬を与えてもいかほど改善するものなのか。その薬を与えることで身体に何らかの影響はあるのか。食欲が落ちたらひとたまりもなく死期を早めることになるでしょう。

今ひとつは、ダッコのもつ野生そのものの激しい気性です。いつ病院へ訪れても唸りっぱなし、先生を噛む、引っ掻く、ハァーッと息を吐いて威嚇するといった猫です。おまけに病院は遠く、途中で発作が起きることも充分に考えられます。あらゆることを考えれば、ダッコにも私にも病院へ行くことは負担が大きく、長い人生で数えるほどしか病院へ行ったことのないダッコには、野生ならその野性を尊重し、気性の荒い彼女が嫌なことはしないでおこうか。私もすでにかなりの疲労で、できればどこへも行かずにダッコが寝ている間は体を休めたい気持ちが強いのが正直なところです。延命治療はしない。ダッコにはそう決めていました。(私自身の場合も延命治療は望まない意思を伝えてあります)しかし発作の時のもがき方が可哀想で、実をいえば心が揺らいでいます。

しかしながら、この時期に病院へ連れていかなかったことをあとで後悔するかどうかと考えてみても、おそらく私は悔いは無いと考えます。世話を大いにしてくれたHiroshiの死後、ひとりで関わってきたダッコの世話に、私は膨大なエネルギーと時間を費やしてきました。外出をまったくしなくなったのもダッコが関係しています。とくに昨年、私は自身の体調悪化で本当につらい状態でした。なおかつ認知症がひどくなるばかりのダッコの世話を必死の思いでしていました。この度の発作が起こる前、すでにダッコは歩けない状態になってきていました。今から熱心な治療を施しても、いかほどの回復が期待できるのでしょうか。それはやってみなければわからないことかもしれませんが、飼い主側にもすでにその体力がないという厳然たる事実があります。連れて行かないことには飼い主の‘主義’と‘事情’、飼い猫の‘特性’と‘望み’があります。たぶん私は後悔をしないでしょう。ダッコもそれを望むでしょう。

自然のままに。ダッコが嫌がることはしなくていい。動物にとって何が一番よい逝き方か。頭の中をさまざまなことが廻り続けています。この老猫の飼い主としてどうあるべきか。今しばらく考えたいと思います。下の画像は発作のあと、まだ放心状態で毛布をくわえて離さないダッコです。哀しい姿というよりは、凄まじい執念といった力強い印象です。この猫は凄い。本当に凄い。野生の女王ダッコ様。本日撮影。

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コメント

はじめまして
うちの子はまだ子猫ですが、やはりてんかん持ちです
寝てるとき、排泄時に発作が起きやすく、
>わざわざ排泄というよりは発作時に自然排泄といった状態です
まさこにこれです

毎日、発作と洗濯物、多頭飼いなので他の子のお世話とでクタクタになってしまいますが、やっぱり一番辛いのは猫ちゃんですよね・・・

ダッコちゃんは虹の橋の向こう側に行ってしまったんですね、お悔やみ申し上げます
でも24歳だなんて、とても幸せな猫ちゃんでしたね
うちの子もダッコちゃんくらい幸せに長生きしてもらいたい!
こちらのブログを参考にして、私も頑張ります!

投稿: おでこ | 2013年1月13日 (日) 13:33

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