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2012年10月 4日 (木)

アジ、ほしいな・・・

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九月の晴れた日、アジを干した。
病院からの帰途、スーパーへ寄ると小アジが並んでいた。帰るとじぃじぃはすぐ気付く。アジを買ってきたとすぐに分かる。彼はナマではなくレンジで加熱したのを食べる。しかし贅沢にも全部は食べずに美味しいところだけ食する。そんな贅沢するならば、もうあげないとばかりに私は自分が食べるために久々に一夜干しにすることにした。晴天だったので。

洗濯の小ものハンガーに下げただけの干された小アジは日よけシェードの内側でゆらりゆらりと揺れていた。するとじぃじぃ、寝ていたのにやおら起き上がり、アジを見つめることしきり。「しょうがないな。じゃ、おまえの分も干そうね」と一匹だけ別に干した。それが真ん中のS字フックにかかっているアジ。なんでレンジで温めたアジは残すのに、こっちはそんなに熱心に欲しがるのか。飛びつくには危険を伴う。アジの真下には植木鉢やジョウロなどが置いてある。アジにジャンプしては危険に身をさらすことになると彼は分かっている。だから恨めしそうに見ているだけなのだ。

じぃじぃは知っている。太陽に当て、風に吹かれて乾かしたアジのほうが、ナマよりも美味しくなることを。野菜でも果物でも干すと味も栄養価も高まる。魚もそうだ。アジが濃くなる。ならばと買ってきたアジをぜんぶ干した。じぃじぃは飼い猫なので食に関して執着が無い。だから鳴きもせず見つめているだけだ。小春ちゃんが居たら彼女は大きな声でアジに向かって鳴き続ける。小春ちゃんが居たらその日は干さなかっただろう。鳴きやまないので近所迷惑になるからだ。

ゆらゆら揺れるアジを見つめ、ちょっと険しい顔つきになっているじぃじぃが、干し上がった小アジをもらったのはその夜のことだった。頭から尾まで完食。やはり干したアジの方が彼も好きらしい。もちろん私もその夜の晩御飯に三匹ばかり食べた。とても美味だった。

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