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2013年3月 1日 (金)

あした退院

今日も可愛い恋人に会ってきました。左脇の怪我はだいぶ良くなったということでした。まだ小さく口が開いているとのこと、ぐるりと幅の広い包帯で巻かれていました。人間でいうと三角布をしている感じ。骨折はしていませんが。待っている人が少なく、今日は待合室に連れてきてくださいました。それが落ち着かないのか、じぃじぃは窓の外の店の灯りや、バスや車が走る様子に目をマン丸にしていました。野山ばかり歩いている彼には、ちょっと賑やかなその場所が恐ろしかったようです。な、なんだこのキラキラした光は・・。とでも思ったのか向かい側のケーキハウスの素敵なお店をジーっと見ていました。この明るさはいったい何だろう。野山田園派猫の初体験です。

きのうは点滴中だったので檻の前での対面でした。私の手にひどくスリスリし、甘えた声で鳴きました。点滴の管が入っていない方の腕で、私の腕をチョンチョンとしたりもしました。これは彼がよくやるしぐさです。何かを要求しているときにします。たとえば私が眠っている時、自分が目覚めてお腹が空いたと知らせるのに、顔にチョンチョンとします。つい力が入って私の頬に小さな傷をつけることがよくあります。目覚めたら傷。そんなこともあります。それである時、叱りました。するとその後は顔にはせず、マスクをチョンチョン。そして爪の先が引っ掛かり、マスクを引っ張られて私は目が覚めます。可愛いじぃじぃです。

先週の土曜日に入院し、一週間になりました。先生に明日は帰れるかどうか尋ねました。傷口が完全にふさいでいないのが気がかりだけれど、まぁいいでしょうというお返事をいただきました。今日は家での点滴治療の仕方を教わりました。ひとりではちょっと難しいようです。幸い長女一家が近くに越してきたので手伝ってもらえます。それに婿殿は看護師です。手伝ってもらいましょう。その他、カリウムやタンパク質を抑えた腎臓療法食を紹介してくださいました。今後はこれらが中心になります。食べてくれるかなぁ。よく耳にはしていたけれど、じぃじぃがこの年齢でなるとは思わなかったので驚きました。ダッコはすごい猫だったと分かります。最後の方は病院にかかりませんでしたが、22歳くらいの時、血液検査では先生も驚いたほど好成績でした。完全家飼いだったことや、ドライフードが好きだったこと、そしてよく水を飲んでいたことなどが24歳5ケ月の長寿を招いたのでしょう。

じぃじぃは10歳5ケ月です。ノラ猫のごとく外で多くの時間を過ごしてきました。その飼い方は室内飼いより健康面でリスクが高いです。しかし彼は外が大好きなのです。リスクがあっても猫にはそれが理想の飼い方だと思い、自由奔放にさせてきました。彼はどこで何をしているのだろうと気になりましたが、あとをつけて行くこともできません。彼には外での楽しみがいろいろあるようです。最も楽しいことは狩りです。野ネズミを捕まえたり、トカゲ、ヤモリ、鳥、ヘビ、イタチなどを狩りすることを、食べるのに困っていないけれど楽しんでいました。時には鼻をかじられて歯型をつけて帰ってくることもありました。翌日から鼻を腫らして大笑いしたこともあります。片方の前足だけ、とても大きくなって帰ってきたこともあります。喧嘩で猫パンチをし過ぎたか、何かに刺されたのでしょう。この度ほど重傷ではないけれど、噛まれた傷が痛くてぐったりしたことも数えきれません。喧嘩は避けられないので、猫エイズや白血病にもかかっているかもしれません。先生は今回は腎臓のことだけでも私がショックを受けたので、それらについて検査は勧められませんでした。すでに陽性かもしれません。それはまたいずれ調べることにします。まずは腎不全悪化を防ぎたいと思います。

先生が腎臓の療法食についての説明される最中に私は訊きました。アジやイワシは与えてはダメですか?それらは彼の大好物なのです。ダメですと答えたあと先生は、でもねとつけ足されました。厳しく守って生活させるか、体によくないと分かっていても、多少は好きなモノを食べさせてあげるというのもいいと思います、と。私も言いました。人間でも身体に悪いからと我慢し過ぎるのもどうかという考え方もありますね、と。そうです、と先生。超ワイルドに育ててきたじぃじぃが、療法食を食べてくれるかどうかも分かりません。むしろ点滴治療は私が頑張ることなので頑張れます。彼が食べたがらない。あるいは食べたがる。これらを私が克服できるかどうか正直なところ自信がありません。ここがいちばん難しいところだと思われます。しかし頑張ります。少しでも長く一緒に暮らしたいと思っているからです。

この一週間、心配で私はまともに眠っていません。何もろくにできなかったので家の中も片付いていません。驚き、悲しみ、不安が綯い交ぜになって苦しみました。その苦しみは、いずれは来ると頭の中では理解していた別れの時が、一気に具体化されたからでした。そのためか私は一週間、常に涙目の状態でした。たかが猫くらいでと思われるかもしれません。しかし、この猫は特別です。私は幼いときから猫ばかり拾っては育ててきました。家にはたいてい猫が複数いました。私と言えば猫。そう思う身内、友人、知人が多いです。拾って育てる。拾って貰い手を探す。今まで何匹の猫たちと関わってきたのでしょう。思い出の猫たちは少なからず居ます。それらの猫たちに勝るのがじぃじぃです。その理由は、この猫の可愛いらしい性格に加え、先にもお伝えしたことですが、私の人生の最大のピンチだった苦しい年月を共に暮らし、常にそばに居て私を癒し続けてくれる存在だったからでしょう。その彼を明日は連れて帰ります。

今夜はうれしくて眠れないと思います。これからは、じぃじぃの病気との闘いです。どこまでも彼の病気と付き合っていくつもりです。私は自分が病気もちであることを忘れてしまうかもしれません。

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