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2017年1月29日 (日)

桜の木と、2匹の猫の遺骨

夜分遅くなりました。ごめんなさい。
今日は予定を変更し、トラ吉の話をします。先ほどまで彼の思い出に浸っていました。こんなことがありました。
今、右近庵と呼んでいるこの住居の裏庭の工事をしているところです。そのため裏庭の土を掘って大量に運び出す作業をして頂いています。いつも庭のメンテに来て下さる業者さんです。訳あって樹齢10歳になろうとしている桜の木も昨年の12月末に裏庭から庭へ移設して頂きました。移設後に桜の木があった場所を見ると、驚くほど太い根っこが方々に伸び、そこから更に何本もの根が縦横に走っていました。その桜はホームセンターで買った880円の苗を植えたものです。年々大きくなって花もたくさん付けるようになり、枝を広げて立派な木に成長していました。やむにやまれぬ事情で移設をおこない、今はわずかな細い枝だけ残してじっと休眠しています。春になって新芽が必ず出てくれると信じて待っているところです。

その桜の木の根元にこのあたりのボスであり、この庭を治めていたトラ吉を私は埋葬しました。花のそばが嬉しいだろうと思い、2010年10月に逝ったトラ吉を、植えて3年の若く細い桜の木のそばに穴を掘って埋めたのです。そこだと分かるようにレンガで囲った簡素なお墓を造ってやりました。それからは裏庭に行くたび「トラ吉、元気?」と声をかけていました。そのお墓のある場所も土を出さなければならなくなり、業者さんには猫の骨があるので、出来るだけ全部を取っておいて下さいと頼みました。そして今日、業者さんから聞きました。骨はありました、しっかりした骨ですよ、とりあえず工事が終わるまで器に土ごと入れて入れておきました、と報告がありました。

埋めて7年の月日が経っていました。それでもトラ吉の骨はしっかりしたもので、頭蓋骨はそのままあったということです。それを聞いて私は何とも言えない嬉しさに胸が熱くなりました。さすがトラ吉だ、このあたりのボスだった強い猫である彼は、土の中でも逞しく、崩れることなく眠っていたのです。業者さんはさらに付け加えました。背骨の所に桜の根が貫通していたんですよ、と。それを聞いた途端、やっぱりかと私は思いました。トラ吉を埋めてから、桜の幼木は急成長して春が来るたび花の数を目覚ましい勢いで増やしていきました。これはきっとトラ吉が咲かせているに違いない。私はそう思っていたのです。

今、仮に器に入れていただいたトラ吉の遺骨が土と共にそばにあります。実はその中に彼の骨だけではなく、もう1匹の猫の遺骨も混じっています。その猫はトラ吉を埋めた後、車に跳ねられて即死状態だった大きな猫を連れ帰って埋めた「シャム吉」君の骨です。その子はきっと飼い猫で、首輪をしたシャムが混じった雑種(あるいは血統書付きのシャム)猫でした。トラ吉のすぐ隣に穴を掘って眠らせてあげたという縁の猫です。事故に遭って可哀想に。当時、飼い主さんは探しているだろうなと心を痛めました。抱いた時はまだ温かかったけれど、もう息をしていませんでした。片目が飛び出し、即死の状態でした。連れ帰ってしばらくすると死後硬直が始まりました。その猫を隣に埋める時、掘りながら私は喋っていました。トラ吉君、新入りのシャム吉君だよ、仲良くしてあげてねと。ガッテンだ。任せておけよ。とトラ吉は答えました。2匹の大きなオス猫たちが咲かせるきれいな桜の花を、毎春、私は懸命にカメラに収めました。

裏庭の工事が終わったら、またどこかにお墓を造ってやるつもりです。出会うはずも無かった2匹の立派なオス猫たちを一緒に合祀してあげたいと思います。これらの猫のこともこのブログのどこかに書いています。また、2011年10月下旬にはトラ吉の一周忌と題してシリーズで文章を書きました。今日、その部分を読んでいると当時のことがなつかしく思い出されました。
このブログは猫たちと植物たちの記録を目的に作成を始めましたが、いくつか運営してきたブログの中で私が一番好きなブログです。大好きな猫と花だけを語る場だからでしょう。お客様の数は併設のブログには及ばない少数の皆さんですが、私自身が最も穏やかに、安らぎを感じながら心地よく書いているブログです。いつもご訪問ありがとうございます。皆さんのお顔は分からないけれど、あなたに語りかけているつもりです。

トラ吉の臨終は2010年10月です。一周忌の2011年10月下旬にさかのぼってもご覧いただけます。トラトラfamily華々しき頃の画像も掲載しています。宜しかったらご覧ください。それでは今夜はこの辺で。おやすみなさい。 良

☆トラ吉一周忌の記録(シリーズ)  シリーズは<No.1~6>に付き<1>からお読みください。

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