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2017年9月 9日 (土)

「続・老猫の幸せ」とは (はるかトーク)

皆さん、こんばんは。はるかです。
この度はご心配をおかけいたしました。幸い、右近が完全に療法食に変えたからか、体調はよくなりました。はい、よく食べています。涼しくなったので、ますます眠る時間がふえています。一日に20時間以上も眠ってるよと右近は言います。なんせ100歳ですからね。

近頃の療法食は、ずいぶんとおいしくなっていますね。我が息子が腎不全の際、あの子は好きなものしか食べず右近は困っていました。ありとあらゆる療法食のフードを取り寄せては与えていましたが、息子は小食で、それにやっぱりアジとかエビとか腎臓に良くないものなら食べるので、本当に困っていましたね。その点、わたしは何でも食べ、療法食の方がかえっておいしいんじゃないかとさえ思っています。ただ、噛むのが少し難儀になってきているので、ロイヤルカナンのセレクションが、膨らんだフードで容易に噛めて気に入っています。私はウェットフードも好きなので、ヒルズを右近が潰してなめらかにしたものに、さらに少量の水を加えたものを舐めています。

あの人は、つまり右近は先日、たまにアジやイワシを与えてもいいですかと先生に聞いていました。他のモノを食べないなら仕方が無いですが塩分が…と先生。「分かりました。これは私自身の問題です。ありがとうございました」と帰って来ました。アジやイワシは生でも海水の塩分が含まれているし、タンパクも取り過ぎはよくないのです。わたしに与えたい右近、たまには食べたいわたし。買い物から帰ってきて車の音がすると、わたしはもうワクワク。お魚のおみやげがあるかしらと。右近は心を鬼にして私に豆アジや小さな鰯を与えなくなりました。でも心の中ではこう考えているのです。あと何年も生きないんだから、たまには好きなものを食べてもいいんじゃない、人間だってそうじゃないか…と。いま右近はその葛藤で悩んでいます。愛息に魚を与えすぎたことを右近は今でもたいそう後悔しているので、やっぱり与えない方がいいのだろうかと。

人間ならば選ぶのは本人です。飼った猫にどんな生き方をさせるか、何を食べさせるかは、飼い主が決めることです。わたくしはるかの場合、幼いころは野山で狩りをし、自活していました。エサをくれる家を何ヶ所か持っていましたが、狩りはエサを求めるためだけでなく、とてつもなく面白いことであり、ハト、スズメ、コウモリ、モグラ、野ネズミなどを捕まえては食べていましたっけ。正直なところ、それら獲物はフードよりもずっと美味でありまして、捕まえる楽しみと人工のフードにはない美味しさがありました。そんなわけで獲物を仕留められない時に右近庵ほかに立ち寄って腹ごしらえをしていたのです。はるかちゃんは、ちゃっかりしてるね。腹ペコになるとやってくる。右近はそう言っていました。何度目かの妊娠で4匹すべてが育ちそうだったとき、右近庵に1匹ずつくわえて運び、物置きの下に住みついた時から、わたしは半飼い猫みたいな贅沢な暮らしになりました。右近は喜んで子育てを手伝ってくれました。それでもわたしは時々、狩りに出かけました。何と言いますか、それは猫という生き物の性(さが)とでも申しましょうか。やめられませんでしたね、狩り。子どもたちは少しも獲物を食べず、恐そうに遠くから眺めているだけでしたけれど。その後に魚というものの味を覚え、いたく美味しいものだと知りました。本音は食べたいですよ。でもね…・これ以上長く生きていても楽しみが無くなってきているし…。右近も悩むところでしょう。

あら、わたしとしたことが。元気にしていることをお伝えするだけのつもりが、ついお喋りをしてしまいました。では最後にわたしの希望を皆さんにだけお伝えしましょう。長い間わたしは生きてきました。でもあのダッコ様にはまだ4年と5ヶ月ほど足りません。右近は出来るだけ長くわたしに生きていてほしいのでしょうか。それとも適度に楽しみ、この場合は食べる楽しみのことですが、身体によくなくても、たまには猫らしく魚も食べさせてやりたいと考えているのかもしれません。敷地から出ることも無くなりました。トラトラグループも居なくなりました。今となれば意地悪をした小春でも遊びに来てくれればと思っています。えぇ、小春は元気にしているそうです。ご安心を。眠ってはまどろみ、庭で誰か来ないかと待ちわび、息子が帰ってくるんじゃないかと待ちわび、やがて家に入って右近のベッドで眠る生活は、幸せなのかどうか分かりません。右近は老猫の幸せは何かと常に考えてきました。体力が無くなった今、わたしも右近の思う暮らしが幸せだと思います。食べる心配がなく、安心できる場所に居ること。昔の賑やかだった頃、ボス黒と恋をしていた頃、子育てにいそしんだ頃、そんなことをうつらうつらまどろみながら思い出している時、わたしは確実に幸せなのだと思います。でも意地悪をしない猫仲間がいつも視界に入ればもっと幸せだと思います。

涼しくなりました。庭のレンガタイルの上でコロンコロンできるようになって嬉しいです。
それでは皆さん、ごきげんニャオ。2355、今夜は猫の日ですよ。   はるか=^_^=

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先日のはるかちゃん。せっかく気持ちよく眠っていたのに、私がまたカメラを構えて不機嫌に。リラックスして眠っていたのにパッと起き上がって身構えるところは野良ですね。野生ですね。私にさえも警戒心を今でも持つところ。そこが魅力のはるかさん、バリノラです。

はるかちゃんは首から上に黒い毛が多いサビ柄です。そのため離れた所から表情がわかりにくい猫です。特にこの写真は目のあたりがどうなっているか分かりにくいです。よ~くご覧ください。薄眼を開けてジッとこちらを睨んでいます。そう、これもヒョウタンツギっぽい。本当はまん丸の目で可愛いのに…。先日も医院で他の方から誉められました。目がまん丸で可愛いですねと。その方はご夫婦で高価そうな二匹の、それはそれは上品で可愛い猫さんを連れていました。私は生涯、野良専門。最後の野良猫が、野良の鑑(かがみ)みたいなこの可愛いはるかちゃんです。この庭で、彼女はきっと幸せなんだと思いたい今日この頃です。 右近あるいは

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