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2019年5月 2日 (木)

腎不全の猫に「手作りご飯」を選んだ覚悟と決意

こんばんは皆さん。新しい元号「令和」となって二日目になりました。前日と当日、世間は大騒ぎでしたが、私は相も変わらず猫と過ごし、ひたすら猫ご飯を作り続けていましたよ。ここへのご訪問の皆さんは大の猫好きか、はるかさん同様に腎不全を持つ猫さんがそばにいる方々だと思います。今日は私が「手作りご飯」に切り替えた理由に始まり、その覚悟と決意について少し語りましょう。

今月の半ば、彼女が喜ぶだろうと思って外へ二度も連れ出したことが原因で、疲れすぎたせいか全く食欲を失くしてしまいました。元より療法食は好まなくなって食べ残しが増えていました。全く食べない日もあり、完全な療法食ではなく、‘腎臓に配慮した’フードというものなら口にするといった状態が続いていました。そういうものを与え続けていいんだろうかと不安を感じながらも、全く食べないのは困るので与えていました。しかし、今回は動くことさえできず、体重も2キロを切りそうになってしまいました。天気のいい日に外へ連れ出せば喜ぶはるかさんを、つい以前の元気な時のように勘違いしてしまったことを反省しました。食べない、動かない。もうだめかもしれない・・。私のベッドから下りることも出来ない弱りように困り果てました。あいにく動物病院が休みの日で、その間どうしようかと考えました。好きなものなら食べてくれるだろうか。何か食べさせなければもっと衰弱してしまう・・。それまで食べていたヒルズの缶詰は食べなくなり、元気な時に大好きだったモンプチの缶詰が残っていたので与えると食べました。記録によると4月半ばから元気がなくなり、冷蔵庫に保存していた冷凍のタラとサケは食べたので私は救われたような気持になり、ヒルズほか療法食を全く食べなくなったはるかさんに「手作りご飯」で行こうと考えたのは4月19日の事でした。うれしさのあまりブログにも書きました。

それ以来、私は手作りご飯を作っています。試行錯誤(trials and errors)の毎日です。私は真剣そのもので、食べてくれたらバンザ~イ。時間をかけて苦労して作ったのに、クンクンと匂いを嗅いですぐにソッポを向き、砂を掻くような仕草をされて瞬殺の時はガックリです。はるかさんが完全な手作りご飯になって十日少々になります。必要なものを準備して冷凍しておくと、その都度おこなう手間が省けること、何が好きで何が好きではないかなど、かなりのことが分かってきました。準備の要領も心得てきました。しかし分からないこともあります。それは市販の療法食の利用を辞め、手作りご飯だけで本当にいいのだろうかということです。市販のものはきっと腎不全に必要な要素が満たされているに違いない、応急の知識を詰め込んで始めた私の作るものだけで大丈夫だろうか。この疑問は今でも完全に消えてはいません。常に頭の片隅に不安もあります。それでも私はこの選択を変更するつもりはありません。それは食生活の変化と共に、はるかさんにも大きな変化があり、それは市販の療法食を無理やり食べさせていた頃とはまったく違う、待っている間のいきいきとした表情や、美味しそうに夢中で食べてくれる様子が見られるようになったということです。

私には思い込みがありました。それは市販の療法食が完全無欠なものであると信じていたことです。毎日それさえ与えていれば腎不全でも長く生きられるのだと思っていたのです。ですからそれを食べなくなったら別の療法食を買って与え、ダメなら封は切ったものの無駄になり、開封でも受け取ってくださる団体へ送付するなどしてきました。ようやくヒルズの缶詰で落ち着いたと思っていたところ、それも飽きて喜ばなくなり、体調が良くないと全く食べなくなってしまいました。どんな療法食も続けば飽きてしまうのです。それからは何か猫の好むものが入っているだろうと思われる‘腎臓に配慮した’という文言が入ったドライフードやパウチを頼るということに陥りそうになりました。そういうものは完全に信頼していいのかどうか分かりません。だとすれば、内容がわかっているものを食べさせること、猫が喜んで食べること、この二点を満たすのは手作りご飯しかないと考えました。なぜもっと早く気づかなかったのかと悔やみましたが、まだ間に合うと思って作り始めました。人間もそうであるように、毎日おなじものばかり出されたら嫌になります。好きなものが並ばない食卓なんて嬉しくありません。私は体が弱い分「食」の大切さは十分にわかっているつもりです。美味しくて栄養があるもの。猫だって人間だって、そういう食事で体が回復し、心も満たされるのだと思います。

手作りご飯に変えてから、はるかさんの変化には目覚ましいものがあります。まず体重が200g以上ふえました。目力(めぢから)がつきました。以前のように生き生きとした目になり、ベッドからキッチンに居る私をいつもじっと見ています。いつも何か食べたがるようになりました。キッチンでは私のご飯の用意やら他のするべきこともたくさんあり、一日のうち長い時間をそこで過ごしますが、視線を感じるとはるかさんがベッドの上からカウンターのこちら側に居る私を‘ガン見’しています。自分のご飯はまだかなぁといつも考えているようです。もともと食べることが大好きな子でしたからね。心から食べることを愛していた猫さんでした。

私のこの選択が正しいのかどうかは分かりません。しかし市販の療法食を食べなくなった今、他に選択肢がありません。現役引退のシニアの特権である多くの自由な時間を利用し、22年間も共に過ごしてくれたはるかさんに、私の時間もエネルギーも捧げ尽くすことは喜びです。食事を用意する間、じっとこちらを見て待っている彼女。この幸せな時間は永遠には続かない。それは分かっていることです。もしも私の命が尽きるまで彼女が生きられるものならば、私は死ぬ寸前まで彼女のご飯を作り続けることでしょう。

動けて幸せ、トイレに行けて幸せ、ベランダのガラス戸の前で日向ぼっこが出来て幸せ、カチャカチャというご飯の用意をする音が聞こえて幸せ、美味しくて幸せetc・・・。はるかさんが幸せを感じている時間を出来るだけたくさん持てたら私も幸せです。一生懸命に料理をしてあげる彼女が居て幸せ、彼女は美味しくて幸せ。それでじゅうぶん。後悔なんて出来ようもない。するはずもない。そう思って私は手作りご飯を作り続けます。読んでくださってありがとう。あなたの猫さんによろしく。頑張りましょう。それではまた。良

 

 

 

 

 

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