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2019年6月30日 (日)

猫腎不全重度 はるかさんの脱走劇

皆さん、こんにちは。
G20で大変だった大阪です。大阪市内ではない私の住む市では、道路規制で遠出も出来ないせいか街にはいつもより車が多く感じたこの週末です。

実はたった今、脱走したはるか婆さんを確保したところです。えっ、腎不全重度の猫が脱走!?と思われたでしょう。そうなんですよ。今日は朝から行動がいつもと違っていました。まず、このところしなくなっていた私のベッドに上がってきて起こすという動きにビックリ。ベッドの高さをジャンプして上がったことに喜びました。次の不思議な行動は、玄関へ行き、ドアを開けろというふうに動きません。それなら少しだけと開けて出してやりました。幸い廊下には誰も居ませんでした。するとはるかさんは迷うことなく階段のある方へと歩きだしました。階段を降りられては困るので途中で抱き上げて中に入れました。彼女が迷わず進んだ階段のある方向は自分が生まれ育った旧宅のある方角だったのです。方角を感知する猫の能力はスゴイです。

以前、とっても体調が良くなかった時にも朝に玄関に居たことがありました。それは死に場所に行きたがっているのではと感じました。そうか。強制給餌でいくぶん元気になったと思っていたけれど、生き物は死に場所へ早めに行く、あるいは確かめに行くのかと考えました。それでひとまず旧宅へ連れていってやろうと思いました。予報では大雨になるとのことだったけれど、降るまでには少しだけ時間がありそうな空でした。私は急いで身支度を整えて連れ出す用意をしました。午前11時過ぎに家を出て5分後に旧宅へ着き、玄関前の芝に置いてやるとクンクン芝を匂ったあと、あろうことか門扉の方へ歩き始め、おもて通りに出て行こうとするではありませんか。何コレ、以前はおもての芝や裏の広い芝が大好きで、すぐにそちらへ向かったのに・・。

その時間には旧宅に居ついている猫(♀)が居らず、裏庭へ連れて行くとさぞかしのんびりできるだろうと思いきや、しばらく芝生に座って辺りを見回すと、そそくさとガレージの方へ歩き出しました。コンクリートの階段をフラフラしながら5段降り、ガレージへ行くと、雨水をすこし飲んで、またガレージの柵へと向かい、おもて通りに出ようとしました。この行動は何だろう。死に場所へというには元気でまだ早い。用意周到なはるかさんのことだから先に確認をと思ったのいかもしれません。ちょっと待った!と私に再び阻止され、家の中に戻されました。小雨も降ってきたところでした。家の中では歩き回ることもなく、いつも居た私のベッドに座っておとなしくしていました。もう帰ろうね。旧宅に住みついたトグちゃんのご飯を置いてマンションへ帰ってきました。

帰ってきた時には、お昼ご飯の時間を過ぎていました。2~3日前からニャオと鳴けるようになったはるかさん。今日はイイ声で鳴いてご飯の要求です。おメメもキラキラしています。薄く切ったトリの胸肉を3切れ平らげました。そのあとにホタテを半粒。そして苦手の強制給餌によるトロトロ介護食。そのあとも眠らずに、ベランダへ出て行きました。定位置で香箱ずわりをするかと思えば今日は柵越しに下界を見下ろしていました。そのあと、ウロウロと歩き回っていましたが、さして気にも留めずにいると、居ない・・!ベランダのどこにも居ない。まさか転落、いや猫に限ってそんなことはあり得ない。では、もしや・・。身を乗り出してお隣のベランダを覗かせていただくと、な、なんと居るではありませんか!それもやけにリラックスした感じ、香箱ずわりでくつろいでいる様子。104歳の貫禄か。やば~い!早速お隣りへ。出てこられた奥さんに事情を話すとすぐにご主人がはるかさんをベランダから連れてきたくださいました。無事に逃亡犯を確保、脱走猫を捕獲です。身体が痩せて超スリムになり、置いているレンガの間をすり抜けてしまい、隣へ侵入してしまったようです。ご夫婦に平謝りしましたが、ニコニコ笑っておられました。(^^)(^^)

思い出してみれば去年はるかさんと一緒に見た桜が今年は見られるだろうかと考えていました。今年も車からだったけれど一緒に見ることができました。夏までは無理かもしれない。あしたから7月。もう夏です。前回もらってきた輸液4つが使い切れないかもしれないと悲しかったけれど、また貰いに行って来なければ。ここへ至るまでに何度もあきらめ、何度もあきらめず、悲しんだり喜んだりしながら、とにかくやってみようと、はるかさんに食べさせることに私のエネルギーのすべてを使ってきました。今日の彼女の意外にゲンキな行動は、それらの成果の現れなのだろうかと喜びながら、それでもいつかは越えられない時が来るのだろうと気を引き締めた次第です。

脱走した腎不全重度の老猫さん(1997年生まれ・人間なら104歳)、頑張っていますよ。=^_^= もちろん私も。(^_-)-☆
はるかさんはやっと眠ってくれました。その間に家事などします。次回は元気を取り戻した彼女の食生活の内容をお知らせいたします。大雨になっている地域の皆さん、お気をつけください。それではまた。3:25pm 良

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2019年6月25日 (火)

腎不全 猫 食欲すこし戻る

皆さん、こんばんは。
強制給餌をしてから少し元気を取り戻し、自分から食べるなど食欲も少し快復して喜んでいます。大好きな朝一番のトロトロフードも欲しがらなくなっていたのが、今日はおねだりです。朝のトロトロフードも無理に口に入れるようになっていたのが、ん~んと小さな声を発し、台所の入り口まで来て待っているのです。振り向くと体は隠れている状態で顔だけのぞかせていました。そしてお行儀よく朝食の用意が出来るのを待っています。思わず“カワイイっ!” とカメラを手にパチリ!そこまで来て食事を待つという動きをしたことに私は大喜びでした。このあと健康缶20歳のトロトロフードを美味しそうになめました。しんどいので明るい表情はできませんが、こんな行動は少し元気な証拠です。うれしい。(^^)

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腎不全の末期の状態とは、人間では二日酔い状態の間隔という人がいます。猫なら船酔い状態でしょうか。とにかくしんどくて、だるくてたまらない状態であるに違いありません。しかし今はこれでも一時の全く食べず、口内の痛みもひどそうで、もう悪い方向へまっしぐらかと思っていただけに、食欲が出たのは何よりもうれしいことです。今日の食事をお知らせしましょう。メモ帳の記録です。

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7:40 トロトロフード舐める。
8:30  ヒルズ缶ほか2種のフードをトロトロにしたものを強制給餌。
この後、陽の当たるベランダのガラス戸の内側で眠る。それからベランダにも出た。
12:30  まぐろのたたきを少々。ヒルズほか2種のフードで強制給餌。
その後、ホタテ少々、鶏むね肉も少々精力的に食べた。
15:00  シニアミルク 強制給餌。
18:00  輸液後にヒルズにカロリーフードを加えて強制給餌。その後にご褒美の鶏肉、まぐろ、ホタテ各少々。それらは自分から勢いよく食べた。量は多くはないが嬉しい。

強制給餌を始めてよかったことは元気になったこと、食欲が少し戻ったことです。それから薬やサプリ類をフードに混ぜて給餌器から口にいれてしまうので、確実に服用させられることです。好きなものを食べると言っても食は極めて細く、飲み込みやすくしたフードを無理やりにでも口に入れるのは猫にも私にもストレスですが、やり始めたからにはこれを続けてみます。居間から台所にいる私をじっと見つめている姿をここ2~3日ほど目にし、少し前の‘食べるの大好き、ごはんまぁだ?’のはるかさんがチョットだけ戻って嬉しい一日でした。

はるかさんはとってもしんどいので、イイお顔をお見せできなくて・・。でも皆さんにご心配いただき、今日のはるかさんをご覧いただきました。いつもありがとう。夜になるとクタクタです。では、おやすみなさい。良

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2019年6月22日 (土)

猫 腎不全末期 強制給餌のお助けグッズ

皆さん、こんばんは。
本日、届いた給餌用グッズを使ってみました。はるかさんの今日の晩御飯には、いつものようにシリコンのスプーンで与えるのではなく、このグッズを使いますと、これがまぁスグレモノでありまして、はるかさんの顔じゅうベトベトになることなく、落ちたフードで胸の辺までベタベタになることなく、スムーズに給餌が出来ました。細い管から口に入るのでスプーンよりも猫自身も楽そうで、アッという間に終わりました。嫌がるのをまるで拷問みたいに口に入れていたのが嘘のよう。猫も飼い主もやれやれでした。もっと早く買えばよかったなぁ。そのスグレモノをお知らせします。給餌に苦労している皆さん、ぜひお試しください。お知らせまで。良

◎ ワンラック「注入器」(箱に大きく書かれています) 10ml
  販売者 (株)森乳サンワールド  価格 839円で購入(Amazon)

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2019年6月21日 (金)

猫 腎不全末期 強制給餌の効果と葛藤

皆さん、こんばんは。
はるかさんに強制給餌を始めて10日が経ちました。まったく何も食べなくなってから始めたのはシニアミルクと、フードや生マグロなどをトロトロになるまですり鉢できめ細かくしたものです。ミルクはシリンジで、フードはシリコンの軟らかいスプーンで少しずつ口に入れていきます。嫌がって舌で押し出すようにするときもありますが、飲み込んでくれるようになりました。この時にも「上手、上手」や「もうちょっとだけ頑張ろうね」など声掛けをしながら食べさせると、猫も応えてくれます。私に対して申し訳ないという気持ちがあるのかもしれません。(思い込みかな)

強制給餌を始める以前は、これは食べてくれるだろうかと、たくさん買ってある缶詰の高齢猫用や介護食とあるものを開けては与えてみましたが、匂いを嗅いでソッポを向くといった状態でした。そのため開けた缶詰のフードの中身が冷凍室に増えるばかりでした。それらが増え、食べるあてもないのにかさばって困っていました。強制給餌になってからはそれらも使い、全く食べなくなった腎臓サポートのヒルズ缶も再び開け、練って食べさせています。ご機嫌を伺って期待を込めて与えて瞬殺!といったことは無くなったので、冷凍していた数々のフードを3種類ほどを混ぜてトロトロにして与えています。量も自主的に食べてくれた時の三倍ほどを毎食与えています。朝・昼・晩とフードを与え、合間にミルクも与えます。

このようにトロトロにした状態のフードを決まった量だけ確実に口にしているせいか、少ししか食べなかった時よりも少し元気になったように思います。太ることはありませんが(すでに体重は1.5キロまで落ちています)、少なくとも明日には死んでしまうかもしれないというふうには見えません。食べたくないのに無理やり口に入れているのは可哀想ですが、はるかさんの体が少し楽そうに見えるのがうれしいです。

では参考までに私の強制給餌用のフードの作り方を説明します。腎不全の猫さんならヒルズやロイヤルカナンなどの腎臓サポート用缶詰と、老猫用の細かい身のマグロ缶、介護食として売っているムース状の缶詰など2~3種類を練り混ぜます。それぞれスプーンに一杯ずつくらいを摺り鉢に入れて滑らかにします。与える時は金属のスプーンではない方がいいです。抵抗するので口の中や歯を傷める可能性があるので、軟らかくて、しなるシリコンのスプーンがお勧めです。はるかさんは上下とも前歯が歯周病で歯茎の肉が痛々しいほどそげてしまい、匂いも放っています。抗生剤とステロイド剤で緩和させていますが、痛むのか一日中何度も気にして手でこする仕草をして可哀そうです。そういうトラブルが無くても病気の猫には口に入るスプーンは、やさしいものを選んであげてください。フードはフードプロセッサーなどでまとめて作り、一回分ずつ冷凍しておくと便利です。

強制給餌で少し元気になったとはいえ、これがいつまでも続くものだとは思ってはいません。また、強制給餌をすることはノラ出身のはるかさんにとって望むことではないかもしれません。これらのことを考えるにつけ、強制的に餌を与えるという行為には葛藤があります。毎日がとても辛そうです。それを長引かせることは彼女の望むことなのだろうかと自問の日々です。しかし、少し具合がよくなって私の膝に上がってきてゴロゴロと小さく喉を鳴らしたり、ベランダへも出入りして好きな所で場所で寝そべり、太陽や風に当たって気持ちよさそうな姿を見ると、行けるところまで行くしかない。そう思います。

これが正解というものはありません。最期はそれぞれの飼い主が考え抜いた末に選んだ道を歩ませることになります。私にはこれが正解だという確たる信念はないけれど、1997年に生まれて今日まで生きた彼女が、私のそばへ来る元気が甦った。そして喉を鳴らした。それだけで私はこのまま進もうと決めました。まさに究極の相思相愛です。これは、ある意味、至福の時です。これが続けば続く間、私たちは互いにうれしい。だから進みます。私と彼女の蜜月はまだ続く・・・。

それではまた。おやすみなさい。良

 

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2019年6月20日 (木)

猫腎不全末期 強制給餌の効果あり

皆さん、こんばんは。

はるかさんの食欲が無くなり、強制的な給餌をおこなって1週間ほど経ちました。この間に老猫はるかさんに変化が見られました。明日にも最期を迎えるのだろうかと思うほどの弱りようから、相変わらず辛そうではありますが、現在はふらつく足取りでベランダへ出て日光浴をするなど少し元気になりました。数日前までは唯一、自分から食べたマグロも今は食べなくなりました。それは歯周病による口内炎が辛いからのようです。ときおり首を振って痛がり、よだれもひっきりなしに垂れています。食べないのはそのせいも大きいです。それで私はフードのすべてをトロトロにし、スプーンで与えています。金属のスプーンでは口の中を傷つけたり歯を傷めてはいけないと思い、シリコンの軟らかいスプーンで与えています。かなり無理やりの口に入れるのですが、励ましながら与えると、こころなしか頑張って舐めて飲み込んでくれているように思います。詳しくはまた明日にでも書きます。夜は薬の副作用で夜更けには長文が書けません。はるかさんの事をご心配頂いているかと思い、取り急ぎのご報告です。頑張っていますよ。生きています。(^_-)-☆ それではおやすみなさい。良

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2019年6月17日 (月)

猫 腎不全 看取る覚悟 送る覚悟

皆さん、おはようございます。
大阪では昨日から拳銃強奪犯人のことで警戒が続いていましたが、逮捕されて安心しました。

今日は看取る覚悟と送る覚悟について考えてみます。
ここへご訪問の皆様は猫さんの介護・看護に懸命の方々が殆どではないかと思います。心配や悲しみ、不安などを感じながら愛する猫さんと過ごしているのではないでしょうか。私もその一人です。はるかさんは腎不全の重度です。でも私はもうクレアチニンやBunの数値を知ろうと思わなくなりました。知ったところで大きな改善をさせる方法が無いからです。食餌療法やサプリも使っての数値改善に努力する時期が済んでいるからです。今はとにかく何でもいいから食べて欲しい。それだけが願いです。これ以上は痩せないだろうと思われるほど痩せました。一日に数回の強制給餌と自主的な食事に力を注ぐことしかありません。

少し前の状態を思い出せば随分と悪い方へ進行したのがよく分かります。今のはるかさんは、まっすぐに歩けなくなりました。口内炎がひどく、よだれを垂らすのでマメに拭いています。目には涙がいっぱいで目やにもよく出ます。背中を撫でてやると悲しいくらい骨ばかりです。体重を計る勇気は無くなりました。トイレまで何とかあるいて行きますが、わずかな高さが越えられなくなり、身体を持ち上げて中に入れます。夜間の排尿はトイレ容器の周りにするようになりペットシーツを敷いています。

食欲の方はマグロやホタテを喜んで食べたと思えば、じきにホタテは食べなくなりました。口内炎で噛むことがつらいようです。マグロの赤身はつぶして円錐に立ててあげると自分から噛んで容器の外へ運んでから食べています。しかしマグロも食べなくなってしまうかもしれません。そうなればすべて強制給餌となってしまいます。猫は味を感じず匂いで食べ物の好みを判断するといいます。強制給餌ではマグロなど好んだものを入れますが、とろみをつけて喉越しをよくするため、好んでよく舐めたトロトロフード(アイシアの20歳とろとろまぐろペースト)で和えます。無理に食べさせ命をつなぐことが正しいことなのかどうか疑問を感じながらおこなっています。

はるかさんは徐々に状態が悪くなっており、遠からず別れの日がやってきます。それがいつなのか分かりませんが、それまでの期間をどう過ごすかは送ったあとの私の気持ちを大きく左右することだと考えています。先日、猫さんを亡くした皆さんの掲示板という所を訪問してみました。悲しみに暮れる皆さんの殆どが‘後悔’を語り、懺悔し、猫さんに謝罪をしています。それは私にも経験がありよく理解できます。はるかさんの息子を同じく腎不全で亡くした時、後悔ばかりで逝った愛猫に申し訳ない気持ちで来る日も来る日も日泣き続けました。

掲示板でみずから懺悔している人々の言葉を読めば、病院へ預けて改善するのを信じていたのに亡くなってしまい、最期を看取れなかった、具合が悪そうだったのに他の用事を優先させて病院へ連れて行くのが遅れてしまった、投薬や点滴が下手だったから申し訳なかった等など、自身を責めている人が目立ちます。それらの方々の気持ちは分かりますが、今それを嘆いても何にもならないということです。精いっぱいしたけれど亡くなることは仕方が無いのです。精いっぱいできなかったとしても猫は飼い主を恨む気持ちなどまったくありません。

しかしながら、もしも可能なら、この‘後悔’をなるべく小さく出来ないものでしょうか。その為には、自分としてできる限りのことをしたと納得できる確かなものが必要です。けれども私のように現役を退いたシニアでもない限り、病気で苦しむ猫に100%向き合うことは難しいです。仕事がある、家事がある、出かけなければならない用事があるなど、看護・介護が充分にできる飼い主さんばかりではないでしょう。そのことを猫は恨みません。これまで多くの猫の死にざまを見てきましたが、重態になれば猫は本来、ひとりで逝きたがります。飼い猫であってもそのような行動をとります。それは本能なのでしょう。最期の看取りは人間界での習慣では重視されますが(しかしそれも送る側だけの大切な儀式であって、当人はたいていすでに意識を失っています)、猫側にそれはさして重要ではないことなのです。起きたら死んでいるかもしれない。私は最近、それを感じて目覚めると真っ先にはるかさんの寝床を見ます。

話を本筋に戻します。出来るだけのことをしておきたいと思う皆さんは、してあげてください。重度の腎不全は人間でもキツイ二日酔いの状態と表現されます。猫も恐らくキツイ船酔い状態だと思います。そんな猫さんですが、飼い主の明るい声での呼びかけは嬉しいのです。餌を無理に食べさせようとして怖い顔をしていてはいけません。食べなくても叱ってはいけません。暗い声や顔もNGです。猫はそれら全部を察知しています。飼い主が明るい声で、明るい顔で接すると、猫はしんどいけれど嬉しいのです。うちのはるかさんは、私がそばで自作の‘はるかさんの歌’を歌うと目を細めますよ。とってもだるくて気分が悪くてつらいけれど、私の明るい歌声は嬉しいみたいで反応してくれます。私は時間がたっぷりあるのを幸いに、出来ることは全部しようと決めています。皆さんも、なるべく猫さんのために出来ることをしてあげてください。猫さんの性格にもよりますが、たいていの猫さんは飼い主の存在を常に感じていたいと思っています。

重度の腎不全の猫は共に暮らせる日々が限られつつあります。悲しいけれど、送る日が一日ずつ近づいています。元気に見えても急変してあっけなく別れが来ることもあります。皆さんが出来ることは、皆さんなりに一生懸命に考えて介護・看護をしてあげること、ほがらかに過ごして明るい声や顔で接してあげること、なるべくあなたを感じ取れる所に居てください。猫さんはそれで充分に嬉しいと思っていますよ。覚悟を持って介護・看護をする。覚悟を持って送ること。情報や、時には医師の言うことに振り回されて右往左往しないことも重要かと思います。自信をもってあなたの考えた介護と看護、そして看取りと見送りが出来るよう努めてください。それが出来れば愛猫が逝ったあと、強いペットロスに陥ることは避けられるのではないかと思います。五年前にはるかさんの息子を送ったあとに、私は後悔だらけで重度のペットロスにかかり、回復に3年間もかかった経験から皆さんにお伝えしました。それではまた。良

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2019年6月15日 (土)

腎不全末期の猫がホタテとマグロで食欲が戻った!

皆さん、こんにちは。
はるかさんにホタテの貝柱を解禁し、好結果が得られました。目に力があり、元気そうに見えます。食べる楽しみも彼女に回復して嬉しいことです。更に嬉しいことにマグロの赤身を与えてみると、目を輝かせグルル、グルルと喉を鳴らして喜んで食べました。今日は朝に起きたら昨日までのはるかさんとは見違えるほど調子がよさそうに見えて驚きました。なぜ? そうか、マグロか・・。

昨夜、冷凍庫の整理をしていたら、私が食べるつもりで買った生協さんのマグロが出てきました。薄い身のモノが2袋です。袋には丼にも刺身にもとありました。その夜の晩御飯に使おうと思って解凍しました。食事を用意する前に、もしかしたらはるかさんが食べるかもと考えて、少しだけ与えてみました。すると驚きの速さで平らげてしまい、もっと無いかとグルルグルル言っています。こ、こんなことは久しぶりで嬉しさのあまりもう少し与えました。しかし待てよ。生マグロは与えてもいいのかな。さっそくネットで調べたところ、獣医さん監修のサイトで生マグロは可能とあり、お代わりを与えました。はるかさんが食べ物を欲しがる様子も久しぶりだし、お代わりを要求することなんて二度とないと思っていたので嬉しくて嬉しくて。(^^♪ 

ホタテで元気になり、マグロで更に元気になって、不思議と悩まされていた目やにも出なくなりました。目力もあり、いくらか体重が増えたように思います。痩せる一方で計るのがつらくて避けていましたが、計ってみようと思います。ホタテもマグロも栄養満点。特にマグロはDHAやタウリンなどが豊富で人間にもとてもいいとされていますね。数値なんか気にしないで食べたいものがあれば食べさせる。こういう考えに切り替えていたものの、食べたいものがあるかどうかと案じていたところです。既製のフードにはずいぶん世話になりましたが、猫も人間と同じで缶詰よりも好きな食べ物を煮たり焼いたりナマだったりで食べるのがいいに決まっています。私は彼女が喜んで食べてくれるだけでいいと思っていましたが、思わぬ身体的効果もあって驚くやら喜ぶやらです。皆さんにこのことをお知らせしたくて書きました。

おかげでその夜は私がご飯の内容を変更し、もう一袋もはるか様用に置いています。無くなったらマグロを買いに行かなくては。そんなことがまたできるなんて思っていなかったので、嬉しいです。あしたにもお別れが来るかもしれない。そう思ってこのところ過ごしていました。腎機能が改善することは無いでしょうが、食べたいものが食べられて少し元気になった、これだけで私は充分に嬉しいです。皆さんの猫さんにも試してみてください。ホタテのナマも喜びましたが、解凍するときに少し熱を加えて半ナマくらいで与えています。マグロはナマです。もしかしたら食通かも、この子。そんなことを考える余裕ができる嬉しい今日です。ホタテさん、マグロさん、ありがとう。それではまた。 良

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2019年6月13日 (木)

はるかさんに「ホタテ」ゴーサイン

皆さん、こんばんは。猫さんの調子は如何ですか?

まったく食べ物を受け付けなくなったはるかさん。すり潰したり練ったりして無理やりスプーンで口に入れていますが、当人(当猫)は嫌そうです。しかし何もせずには居られません。口内の具合も良くなく、それが拍車をかけて食べる意欲が無くなってしまったように思います。では、ホタテはどうか?腎不全ではあるけれどまだ今よりうんと元気な時、ホタテを食べさせました。テレビで22歳の猫の好物がホタテだという人が、毎日ホタテを与えているのを観たからでした。食べて元気になったけれど、クレアチニンは上昇しました。ホタテが関係あるのか無いのか分かりませんが、以後は中止しました。そのホタテを再開することにしました。

昨日、輸液のあとにホタテの貝柱一個を解凍し、身を割いて前に置いてみました。クンクンと匂ってから、豪快にパクリと行きました。大好きなものは口の中のトラブルを忘れさせたのでしょうか。一個を完食しました。何も食べなくなって数日の彼女が自分から食べたのが、とっても嬉しかったです。数値云々を言っている場合ではなくなり、食べるもの、食べたいものがあるなら数値など気にせずに食べさせたいと思います。今日も輸液のあとに一個を与えました。豪快に食べて完食、汁も舐めて美味しい顔を久しぶりに見せてくれました。これでいいんだ。手探りでの腎不全終末期の介護に看護。自分がいいと思ったことをやっていくしかないのです。それでホタテにGo signを出しました。

はるかさんの体には、いろいろな変化が見え始めました。腎不全の猫に最期が近づくと見られる変化です。両耳の先の毛が剥げています。黒っぽいサビ猫の彼女ですが、背中の毛が明るい茶色になってきました。毛根に元気が無いのか色素不足なのか茶色の淡い色になっています。栄養が足りないのでしょう。すでに尿毒症も始まっているでしょうし、極端な貧血だとも言われています。そんな状態で頑張っているのはスゴイと先生に褒められましたが、命の終わりが徐々に近づいて来ていることを感じます。

彼女の息子も腎不全で亡くなりましたが、最期は本当に可哀そうでした。そのつらい状態にはるかさんもなっていくことに、大きな悲しみと不安があります。最もつらい時間をなるべく短くするにはどうすればいいのだろう。「安楽死」の三文字が頭をかすめます。水分が全く無くなり、皮膚が痩せた体に張り付いて毛がツルツルして光っていました。白黒猫の彼は黒色が茶色のように見えていました。尿も何も出ず、ついには歩くことが出来なくなりました。騒ぐこともなく逝きましたが、見ていて本当につらいものでした。

その最もつらい状態は、どれくらい続くのだろう。はるかさんが最大の苦しみに耐えなければならないのは、何日、何時間、あるのだろうか。今の私には失う悲しみよりも、つらい状態で一日でも長く生きて欲しいと願う気持ちよりも、出来るだけ楽に召されて欲しいと願う気持ちの方が大きいことを感じています。

 

 

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2019年6月12日 (水)

考えた末の強制給餌

皆さん、こんにちは。いつもご訪問ありがとう。
昨日は膠原病の診察日で病院へ行きましたが、予約しているにも拘わらず2時間も待たされました。はるかさんをひとりにしてきたことが気になり、終わると急いで帰ってきました。片時も離れたくない。いま私とはるかさんは、そんな密な関係です。ドアを開けて「ごめんね」と呼びかけると安堵した顔になりました。

はるかさんのその後に付いてお知らせいたします。結論から申しますと、噛む、舐める、飲むなどの方法での自主的な摂取がすべて不可となりました。好きだったものにも全く興味を示さず、食欲はゼロになっているか、口内の状態がつらいので飲食そのものが嫌になっているのもあるかもしれません。口内の炎症を軽減するための微量の抗生剤、ステロイド剤も食欲減退に関係があるかもしれません。幸いにも水はよく飲んでいますが、それ以外の飲食はすべて拒否状態になりました。一日だけ期待して待ってみたものの、何も口にしないことに変化はありませんでした。だんだんと厳しい状態になってきました。

そこで考えたのが強制給餌です。これについては先の記事で行いたくないと書きました。猫の意思に任せるとも書いたと思います。しかし何も口にせずに衰弱していくのを目の前で見ていると、どうしても栄養を摂らせたくなってしまいました。けれど簡単に決めたわけではありません。猫の意思ということについて、さしあたり目の前のものを食べたくないというのが猫の意思です。このまま食べずにいて、もう死んでしまいたいんだというのが猫の意思ではないのです。人間ならありうる考え方を動物は持ちません。かれらはもっと生きたいとも、もうしんどいから死んでしまいたいとも考えません。身体がその時期を迎えたら、それを事前に察知して用意はするけれど、其処には人間のような感情はありません。命は自然の摂理によって決められるものであることを、動物たちは知っているのです。飼い主との別れが近づいて悲しいとも考えず、これまで楽しい日々だったなぁと回想することもありません。『その時』が来たら悟って逝く。それだけの事なのです。

そこへ人間の私の感情や願望を混ぜ込んでいいものかどうか。この点についてここ数日間は考え続けていました。答えは見つかりませんでした。そして今朝も私は腎臓サポート食をトロトロにしてスプーンで与えていました。目の前で愛する猫が食べずに衰弱していく様を何もせずに見ていることが出来なくなったのです。こんなに痩せて辛そうなのに無理に餌を与えるのは、少しでも長く生きさせようとする私のエゴかもしれない。そうも考えました。何も食べなくなって水だけではじきに命は終わると思われました。その猫の口を無理やり開けて、ムース上に練った栄養価の高いフードを素早く入れるといった行為を、猫は決して望んではいないだろうとわかっていました。

実際、嫌そうにして拒みます。しかしそんな形でも与えたフードを食べたあと、猫の目は輝き、元気になったように見えました。そして大好きなベランダの定位置で日向ぼっこをする姿は、気持ちよさそうに見えました。先ほども文字を打つ私の膝で少し眠って、それからベランダへ出て行きました。ゴロゴロと喉を鳴らす体力も失せていますが小さなゴロゴロも聞こえました。この子は私と居るのが嬉しいんだ。それならお互いの気持ちが一致したところで、二人の時間が少しでも長く続くようにしたいと私は考えた次第です。もしも給餌をおこなわなければ、間違いなく今はもう居ないか瀕死の状態で居ると思います。

何が良くて、何がいけないのか。それは誰にも分かりません。いま私にできることは、この子の体が楽になれること、頑張ってベッドに上がって短い時間を過ごしてまた寝床へ帰るこの子は、私と過ごす時間を好ましいものだと思っているのは間違いないはずです。それを信じて強制給餌を続けることです。これが今現在の私の心情です。あ、またベランダから戻ってきて私の膝に・・。頑張ってみます。蜜月の時間がもう少し続きますように。皆さんも頑張ってください。

◎その後に利用したフード

・焼津のまぐろ 15歳 (アイシア) ・おなじくカニカマ入り ※現在はこれらもすり潰して練ったものを与えています。
メルミル (介護期用) (ペットライン株) ※とろみがあるので、他の練ったフードと混ぜています。
キャット・シニアミルク (森永サンワールド) 栄養補完食で、一日一回与えています。
その他、つぶして練るので、ヒルズの腎臓サポート缶も今日から再開しました。

 

 

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2019年6月 7日 (金)

はるかさん、頑張る

今日は朝からひどい雨と風、おまけに雷まで。昼を過ぎてやっと小雨になりました。このまま止むのかどうか分かりませんが、ピークは過ぎたようです。

この2日間、はるかさんは不調でした。まったく食欲がなく、起きだすこともなく寝ていました。このまま食べずに更に悪くなったら・・と、また考えてしまいました。はるかさんが食べられなくなる大きな理由に口内のトラブルがあります。先生は一見して歯周病だと言いましたが、そのために歯肉炎も口内炎もどこかに出来ているのかもしれません。状態が悪いと口臭がきつくなります。そして食欲を失います。幸いにも火曜日に抗生剤をもらってきて服用させたのが効き始めたのか、昨夜から食欲が少し戻りました。腎不全を持ち、口内にトラブルがあると、更に食欲が減退し、水分補給も減ってしまうので、意識してぬるま湯をそばに置いて自身での水分補給を促しています。けさは昨夜の残りの気に入ったマグロのフードを食べていました。それはアイシアの「焼津のまぐろ(シラス入り・まぐろとささみ)‘15歳’」です。昨夜の残りを食べることは殆ど無いのに、朝から食欲があって嬉しかったです。さっそく冷凍させた一食分をあげると、それもじきに完食しました。それ以後はトイレに起きる以外、ずっと眠っています。

猫の具合がよくないと私の気持ちも下がり、食欲が出ると気持ちは上がります。こんな風に猫の具合次第でで自分自身がずいぶん違うのが分かります。はるかさんは年齢も状態も、いつどうなってもおかしくないので、その覚悟もしながら、やっぱり少しでも長く生きて欲しいと願う気持ちは否定できません。しかし最近よく考えることは、起きだせないほどつらい状態になったら、その状態が長く続くことは可哀想で、今でも十分にしんどいのだから、その過酷な時間はあまり長いものであって欲しくないと願っています。彼女の息子は最期がとってもつらそうだったので、今でもその光景が浮かんで涙ぐみます。身体の水分がすべて抜けきり、皮膚が痩せた背骨に張り付いていました。歩くことさえ出来なくなりました。彼も早く召されたいと、庭へ抱いて出てあげると芝の上の感触や土の匂いがしたのか、死を迎える態勢になりました。別れはどんな別れ方でも悲しいです。どうかはるかさんの最期は、あまり苦しくないように願ってねJJ、と毎日彼女の息子に呼び掛けています。ママはとっても頑張ってるよ、空から応援してねと言いながら。 良

当ブログは更新が少ないですが、前回で300記事、今日で301記事となりました。いつもありがとうございます。

6月4日にメインブログの方で、一応の復帰と私の心身不調についても少しお知らせしました。宜しかったらお読み下さい。ムックのあざやかなピアノ演奏もお楽しみください。知っていましたか?彼がピアノの名手だってこと。!(^^)!

『右近トーク』

 

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2019年6月 2日 (日)

腎不全末期の猫とエンジェルタイムをどう過ごすか

こんにちは。日曜日の午後です。先ほど小雨が降りました。曇りの日は好きですが、気圧の関係か何となく体がだるいです。

食欲のない猫さんに、どうやって食べさせるか四苦八苦しているあなた。私もその一人です。今では療法食でなければとか、これは与えてもいいのだろうかという懸念を通り越し、私は愛猫が喜んで食べるものなら何でもいいというところまで来ました。現在は三洋食品の‘たま’シリーズに大変お世話になっています。三洋食品と言えばツナ缶ほか魚の缶詰の企業さんです。ペットの缶詰もそれは美味しそうに出来ています。見た目も人間用と変わらないくらいです。しばらくはこのシリーズで、はるかさんの食生活はまかなえそうです。先ほど、おやつに「たまの伝説 730」(老齢猫用)を与えてみたら喜んで食べてくれました。マグロとササミが中心でオオバコなど植物繊維も含まれています。見るからに美味しそうなフードです。

今日はエンジェルタイムをどう過ごすかについて更に考えてみます。エンジェルタイムに入ったと思っても、その期間は様々でしょう。細く長く続く場合もあると思います。私は愛猫が痩せてきて、食が極端に細くなって体重が減少し始めたらエンジェルタイムに突入したと理解しました。つまり私とはるかさんは、すでにその中の蜜月期間に居るのだと思っています。さらりと書いているようですが、この「エンジェルタイムに入っていること」を受け入れるのには葛藤がありました。別れの大きな悲しみに何度も襲われました。でも、認めなければならないと考えました。受容しなければならないと。

食べない。つらそうだ。そういう状態をずっと見ていると、悲観的にならない人は居ないでしょう。もうすぐ死んでしまうのではないか。もしかしたら明日にも・・・。そう考えることも、しごく当然のことです。食べない時、私はきっと真剣な顔でスプーンを口に運んだり、お願いだから食べてと哀願するような顔つきで接していたと思います。皆さんにも覚えがあることでしょう。しかし欲しくない時、猫は何をしても食べません。きのうは喜んだものでも横を向いたり、はるかさんのように砂を掻くような仕草をして拒否を表す猫さんも居るかもしれません。そんな時、私は真剣に食べさせようとして、きっと恐ろしい顔をしていたと思います。とっても悲しそうな顔にもなっていたでしょう。猫はそれをきちんと把握しています。そしてきっと猫も悲しくなっていたと思います。

一方、食べなかったら「食べたくないのかな」と無理強いしないで引っ込め、明るく「またあとで何か食べようね」と話しかけてあげると猫もホッとしたような 顔になり、安心してまた眠ります。けれど食べなければ飼い主は焦ります。本当に心配が募ります。でも、今は食べたくないという意思表示は受け入れてあげるべきだと私は思います。すると意外にも数時間後には食べてくれ、安心させてくれることがよくありました。真剣な怖い顔で、さぁ食べてと押し付けるよりは、心の余裕を持って猫の意思を尊重することも大切だと思うようになりました。しかしこの先に全く食べなくなるという時期が必ず来ます。その時、強制給餌で液体の栄養価の高いものを無理に口に運ぶという方法を、現時点では肯定したくないような気持ちがあります。

エンジェルタイムは猫も飼い主も幸せで、穏やかなものでありたい。近頃になってようやく私はそう思えるようになりました。食べない意思を尊重すると死期が早まると考えてしまいますが、それも猫の明確な意思と自然の成り行きではないかと考える余裕が芽生えてきました。ここまでに私は何度も暗い気持ちに圧し潰されそうになり、愛する猫を失うことの計り知れない悲しみの大きさを考えただけで何もできなくなってふさぎ込んでしまうことが数えきれないほどありました。けれども猫は淡々と、その日一日を生きています。とてもしんどくても、いくらか元気な日も、腎不全ほか様々な病気が進行している皆さんの猫さんも、身体は原則としてとてもつらい状態にありますが、猫を含むすべての動物は「つらい」とも「しんどい」とも言いません。動物は我慢強く、特に猫はとってもつらくても、そんな素振りをなるべく見せないようにして過ごすと言われています。

そういうことを考えると、無理に食べさせること、無理に延命させる処置を取ることは必ずしも猫たちにとって歓迎すべきことではないのです。猫たちは皆、自然の摂理を悟っています。死期が近づくと自身で察知し、それを思わせる行動をとります。はるかさんの愛息子は11歳で腎不全のため逝きましたが、死が近づいた頃、夜中にしきりに外へ出たがりました。歩くのもやっとの状態だったのに、あまりに出たがるので一緒に出てやると、地面に香箱坐りをしてライオンのような姿勢になりました。時は厳寒の一月末です。庭は、うっすら雪が積もり始めていました。こんなところに居たら凍え死んでしまう。私はとても彼の意思を受け入れてあげることが出来ず、抱いて家に入りました。その数日後に彼は歩けなくなり、結局は家の中で看取りましたが、あの時、彼の意思を尊重してあげればよかったのだろうかと今でも思うことがあります。彼は貴公子のように素敵なハチワレ猫でした。はるかさんの子供でノラ出身、彼女にくわえられて私の庭に他の三匹と共に、一匹ずつ運ばれてきました。三匹は貰われ、最後まで残って縁があった彼は、たぐいまれな可愛い性格の猫でした。彼は大好きだった庭で命を終えることを強く望んでいました。和たちは縁のあった猫たちには本来の猫らしい生き方をさせたいということをモットーに、自由猫として猫たちと関わってきました。私のもとに居た猫たち、去来した猫たちは皆、庭や外が大好きでした。ですからその猫も本当は大好きな庭で命を終えたかったのでした。

はるかさんも先日、不思議な動きをしました。全く元気なく食べない数日の後、朝にマンションの玄関へと、ふらつきながらゆっくり歩いて行き、閉まっているドアをしばらく見つめ、あきらめて居間へ戻ってきました。そんな行動は初めてでした。猫たち生き物は人間のように自分の死を悲しいものだとは認識せず、淡々と死を迎えるべくして迎えるのだといいます。あまりのつらさに、あの日は自身の死を意識した行動だったのかもしれません。彼女は五年間ほど外に暮らすノラさんでした。親子のこれらの行動は、外で死にたいという意思の現れだったのではないかと考えます。ノラはノラの誇りと本能で死に場所を求めることを知りました。

弱りつつある今、いろいろなことを考慮すれば、エンジェルタイムには少しでも長く生きさせることに執心するよりも、何も食べない時は身体のつらさに耐えている猫さんが心地いいと感じるように撫でてあげるなどし、楽しかったことなど優しく語り掛けてあげるのが最も嬉しいことではないかという結論になりました。はるかさんはまだ食べる意欲を見せますが、まったく食べないこともあります。ひどく痩せてきました。しかし少しでも食欲がある限り、無理強いはしないで好むものを工夫して与える努力は続けます。でも完全に拒むようになれば彼女の意思を理解しようと思います。私は考えます。エンジェルタイムを共に過ごし、それが長くとも短くとも、間違いなく猫も人間も、穏やかな幸せをそこでまた得ることが出来るはずです。それは互いの永遠の愛情の確認と、再開の硬い約束をする時間であり、愛しさをこめて互いへの感謝を伝え合う貴重な時間であるように思います。だからエンジェルタイムも悲しみばかりではなく、穏やかで幸せな気持ちを忘れずに過ごせたらと願っています。そのことを猫さんも喜ぶことだと信じます。   良

 

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