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2019年7月 1日 (月)

死に場所を探す愛猫の行動 (超高齢・腎不全)

皆さん、こんばんは。
昨日から、はるかさんの不可解な行動が続いています。それは死に場所へ、しきりに行きたがるように見えています。今日もベランダから隣のベランダへ行こうとしました。玄関マットの上で香箱ずわりをし、ドアが開くとすぐに出て行こうとします。それで今日も旧宅へ行くときに連れて行こうかと思いましたが、バッグに入るのを嫌がったのでやめました。連れて行ったところで喜ぶ訳ではなく、また敷地外へ出ようとするだけでしょうから、それに付き合ったとて、死期を悟っているであろう彼女の好きにさせると、生まれた場所に極めて近い野山に行くと思われます。そしてそこで身を横たえ、死期が近づくのを静かに待つのだと思います。

この行動は強制給餌により少し体力が戻ったはるかさんが考えた「今なら動ける。今のうちに行っておこう」というものによるのではないかと思います。食欲がなく、体力が全く無くなってただ寝てばかりの時、このような行動は見られませんでした。鳴く力も無くなっていたので鳴きませんでした。ところが今は一日に何度も低い声で「ナーオ、ナーオ」と鳴くのです。ベランダへ出せと鳴き、隣へ行かせろと鳴きます。なぜ隣か、それは旧宅のある地域の方角に当たり、その住宅が角部屋になるからだと思います。反対側のベランダヘは行こうとしません。方角が逆だからです。玄関で頑張っているのは、ドアが開けばすぐ階段を降り、地上へ降り立ったら、ひたすら生まれ育った野山に向かおうとヨロヨロ歩くのでしょう。

はるかさんはバリ野良さんの子供として生まれました。カルガモの親子よろしく母猫を先頭に、4匹の仔猫があとをついて、子別れ式の真っ最中でした。その数日後、はるかさんは白黒のハチワレ猫と共に私の庭が気にいって戻ってきたのです。残念ながら臆病だったハチワレ君は短命で、亡くなっていたと近所の人から知りました。一方、サビ柄仔猫のはるかさんは毎日エサを求めてやって来ました。家に入りたがる訳でもなく、エサだけ食べるといつも何処かへ帰って行きました。他にもスポンサーが居るような気はしていましたが、右近庵(私の旧宅)も重要なエサstationだったようで、頻繁に通って来ました。何度かの妊娠の後、彼女が5歳頃の春に4匹の可愛い子猫を加えて運んで来て、私の庭の住人となったのです。

彼女の子育ての様子を私は見守り続け、母乳を出さなければならない彼女に栄養を摂らせました。子猫は3匹を貰っていただき、1匹残った白黒のハチワレ(きょうだいにもいた白黒ハチワレが息子にも居た)仔猫を運んできた時点で、先輩の高齢猫が居たけれど、家に自由に出入りさせました。1匹残った息子を溺愛し、息子が大人になっても彼女は野ネズミやスズメなど、獲物を息子に運んできました。息子はもっと大きなハトなど捕まえるほどになっていたのに与えることに喜びを感じていました。こうして仲良し親子は幸せな時間を庭や家の中で過ごしました。しかし、はるかさんは家猫のようにじっと家に居ることは無く、殆ど居らず、獲物を持って帰ってくる時、眠りたい時、キャットフードが食べたい時などに帰って来ました。自然豊かな地域で野山を駆け巡り、趣味と実益を兼ねての狩を大いに楽しんできました。

ここ数日の彼女の行動や悲しげな鳴き声から、彼女が野山に行きたいことをすぐに察しました。今も時折、悲しげに「ナーオ」と鳴きます。訴えるように鳴いています。したいようにさせてやりたい気持ちはありますが、私には出来ません。やせ細った彼女を野原の草むらに置いて帰るなど、とても出来ません。ごめんね、はるかちゃん。出来ないよ。この言葉を繰り返しています。猫の帰巣本能で検索すると飼われていた猫が家に帰ってくることばかり上がってきます。今は飼い猫だが元はノラ育ちという猫が死に場所の野山に帰りたがっている件については上がってきません。半ノラ、半飼いという形で来たのは、彼女が本来、自由猫でありたい猫だったからです。そのことを理解し、文字通り彼女を自由に出入りさせていました。しかし彼女の根幹には野良の血が流れていたのです。野良として生きた猫の大いなる誇りを持って、今も家の中でその方向にあたる部分に香箱ずわりで悲しげな顔で居ます。

ごめん、はるかちゃん。出来ないよ。どうしても出来ないよ。君の願いを聞いてあげたいけれど私には出来ないよ。別に私の腕の中で、絵に描いたような穏やかな死を迎えさせたいなんて思っていない。出来ることなら好きに生きてきた君に、死に方も好きにさせてあげたいよ。でも、できない。これが22年間君と関わってきた私の最後の君へのわがままだと思ってくれないか。君が出口を求めてマンションという無機質な住居の中をウロウロ探し回る姿を見ている私だってつらい。君には分からないだろうけど、君の最期は看取りたい。私が看取らせてもらう。ごめん、はるかちゃん。君の気持ちは充分にわかっているから、もう鳴かないで・・。 良

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