2012年10月 3日 (水)

蝶となる日

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台風17号が近畿地方にくる前日、鉢植えを移動させ、ラティスの向きを変えたりして風雨に備えた。しばらく庭に出ていなかったので手入れが出来ず、花壇も畑も雑草が生い茂る。

大まかに花壇の雑草を抜き、サツマイモを植えたところにかかった。ツルが伸びすぎ、葉が茂りすぎるとよいイモができない。栄養が葉にとられてしまうからだ。そこで長すぎる部分をカットしていた。すると、出てきた。黄色いイモムシ。何かの幼虫だ。新鮮なサツマイモの葉をおいしそうに食べていた。

鮮やかな美しい色と、大きさに驚いた。これはぜひ撮らなければ。急いでデジカメを取ってきた。最初に彼または彼女だけを撮ってみたが、この大きさが分かるようにサングラスを外してそばに置いた。そしてもう1枚。それがこのショット。大きさがお分かりのことでしょう。いつものサイズなら「きゃぁ~!」となる皆さんもおられるかとひとつ小さいサイズでご覧いただきましょう。え?それでもダメ?可愛いでしょ。

彼または彼女はたくさんのイモの葉とともに、裏庭にお引越しいただきました。裏庭にもサツマイモ畑はあるのですが、少し離れたところにとりあえず。しかし移動するのが早いので、今はきっと別の所に居るでしょう。裏庭はたくさん葉があるから食べ放題。好きなだけ食べてもらっていいよ。

これは蛾ではなく、何か蝶の幼虫だと思います。キアゲハかな。来春、立派な黄色い蝶が飛んできたら、きっと、この彼または彼女だろうと私は思うことでしょう。台風前日の思わぬお客様に嬉しくなった一日でした。それにしてもこの柄が素晴らしいですね。きれいだなぁ。

ちなみにサングラスに書かれている番号。これなんだろうと思って確かめました。右側のツルの内側に、番号と英字が書かれていました。製品番号か何かでしょうか。あらためてそのことを知った一枚となりました。もう20年以上も愛用しているサングラスだというのにね。

水やりが大変だから今年は植えないでおこうと思ったサツマイモ。20本だけツルを植えた。やっぱり植えてしまった。収穫が今から楽しみだ。

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2011年12月22日 (木)

なごりの蝉衣(せみごろも)

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今月の初め、ようやく紅くなった玄関側の庭で楓を写していたときのこと。

下からも写そうと砂利の上の落ち葉を踏みしめて色づく楓を見上げた。

目に飛び込んできたのは真っ赤な楓にしがみつく蝉の抜け殻。

ここから這い出た蝉は短い生涯を終えてどこかで果てたはずだ。

遺された抜け殻は秋が過ぎて冬が来ても我が庭にしがみつく。

この美しさを撮るために見とれていた私の手が動きはじめる。

緑色の葉にしがみついた蝉の脱ぎ捨てた紅色の葉に遺るこの衣。

言い知れぬ感動に衝き動かされてシャッターを切った。

2011年12月7日のことだった。

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2011年10月 7日 (金)

ヘンシン中

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アマガエルは体の色をカエル。ではなくて変える。
(私のPCでは‘かえる’は買える、返る、帰るなどよりも、まず‘カエル’と変換される)

これはおそらく緑色から茶色に変わる途中だと思われる。
黒い線が目尻(というのかどうか)にないので中みどり君か。

アマガエルたちは先日の雨の日にギャッギャッギャッと鳴いていたが、朝夕は冷える日もあり、そろそろ冬眠の支度に忙しいのではないかと思う。だから変身中なのか。

右近庵では毎年、10月の終わり頃までカエルの姿を見かける。ときには11月までも。
あれだけいた子どもたちは皆どうしているのだろう。親分みどり丸は元気なのか。

冬場にレンガをのけるとカエルが眠っていることがある。それはアマガエルよりも大きなもので、体長が5~6センチほどある。やはり茶色いまだら模様だ。どのカエルも変身するのだろうか。

花とおなじく生きものたちは一年を循環してふたたび次の年に私の前に現れる。
これも黙契。人とのつながりは不確かだが、自然界には黙契が成り立っている。

これは無上の歓びだ。
かれらは私に歓びだけを与えてくれる。

おい、君。もう眠らないといけないよ。
また来年、きっと出ておいで。約束だ。

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2011年9月25日 (日)

ボクだってボスになる

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あいつだな。お父さんが勝った猫というのは。
なるほど、なんだか弱そうな猫だな。
あいつはこの庭を仕切っているつもりみたいだ。
この庭のボスはボクのお父さんなのに。

今にボクだってお父さんみたいに強いカエルになるんだ。
そしてこの庭から猫なんかぜぇんぶ追い出してやる。
きっとボクはお父さんのあとをついでボスになる。
今に見てろよ。そこの白黒ネコ野郎!   (ぐりまsaid.)

今日はなんだかカエルがうるさいなぁ。また雨が降るのかな。
さて見回りだ。今日は裏庭の方からだ。ボスってほんと大変だ。
ん?誰か何か言った?カエル?まさか。そら耳かぁ。(じぃじぃsaid.)

じぃじぃにピントを合わてみた。こういう絵も面白い。 (あるじsaid.)

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2011年9月23日 (金)

ボクは‘ぐりま’

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ボクは‘ぐりま’。お父さんは‘みどり丸’で、お母さんは‘みどり’という名前。

ボクはこのとおりまだ子どもだけれど、もうこんな高い所にも登れるんだ。

スゴイでしょ。ここは1.5メートルくらいの高さかな。いい眺めだなぁ。

この世界は広いんだな。ここはシバフが広がっている所か。ふむふむ。

お父さんとお母さんは、ここが気に入って楽園をつくったんだな、ふむ。

水もあるし、小さな虫だってたくさんいるし、ふむ、いい所のようだ、ふむ。

注:このカエルはみどり丸にある黒い線がなく、まだ若いことが分かります。
今年の夏はずいぶん子どもたちがふえました。猫が減る一方で、出入りする庭猫女子たちも餌の時間以外はどこかに出かけて留守がちです。そんなところから一時は激減したカエルたちが隆盛を取りもどしつつあるようです。ところで、この子の名前の‘ぐりま’は詩人の草野心平さんが描いた勇敢なカエルの名前からとったようです。それはみどり丸がいたく尊敬するカエルだそうです。 ( あるじ 記)  

雨戸の戸袋もたまには拭かなければ。デジイチは怖い・・。(-"-) あるじsaid.

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2011年9月19日 (月)

求愛中

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みどり丸「だからさ。僕とケッコンしてくれないか。幸せにするからさ」

みどり  「オトコはみんなそう言うわ。どうせモノにしたらどこかへ行くんだから」

みどり丸「そ、そうだね・・。いや、僕はちがうよ。この庭で君と幸せな家庭をつくるよ」

みどり  「このあいだ、グリンちゃんを口説いてたじゃない」

みどり丸「あ、あれか。み、見てたの。(-_-;) あ、あれは何でもないんだ。ふられたし」

みどり  「だからアタシなの?え、どうなのよ。(-"-)」

みどり丸「だからさ、今は君しか見えないんだよ。信じてくれよ。君が好きなんだ」

みどり  「誰にだってそう言うくせに」

みどり丸「え、あぁ、あの、うん、つまり、もうこれからは君ひとすじだよ。本当さ」

みどり  「またうまいこと言って。アタシの卵が欲しいだけじゃないの?」

みどり丸「そ、そうなんだ。あ、いや、ちがうよ。き、君が欲しいんだ」

みどり  「ならアタシのためならなんでもしてくれる?」 

みどり丸「するよするよ」

みどり  「じゃ、あそこに寝てる白黒の猫のヒタイに乗ってみせて」

みどり丸「ね、猫のヒタイ!そ、それは・・。よっしゃあ、やってやる」

みどり 「心配いらないわ。あの猫はぼっちゃんで、カエルなんて食べないから」

みどり丸「度胸を見せろってわけだな。(でも捕まったら、もてアソばれるかも・・)」

みどり 「やるの、やらないの。どっちなの?」

みどり丸「やるよやるよ。やればいいんだろ。行っくぞぉ~!突撃~!」

と、こんなふうにカエルたちの会話が進行中・・。かどうか、右近庵のあるじには、その後のことは分かりませぬ。この恋が成就したことを願うのみでありまする。

また台風の接近で緊張が高まる紀伊半島です。雨でカエルは喜びますが、大雨、豪雨は人間もカエルも困ります。どうか善良な人々に、これ以上の被害が及びませんように。

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2011年9月12日 (月)

満月に眠るハナムグリ

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花が咲き乱れる韮(ニラ)の花の中でハナムグリは眠っている

この花が好きなのか、ここを永遠に眠る場所に選んだハナムグリ

名前のとおり花の中にもぐるようにして息絶えている

「 願わくは 花の頃にて秋死なん その望月の 長月の頃 」

西行をまねて残した辞世の句はきっとこんな感じ

折しも今夜は中秋の名月

空に月 虫の声は葬送曲 

なんと幸せな生涯の終わり方

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2011年9月 3日 (土)

御簾(みす)の内より 

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台風が来る前の晴れた日、ガラス戸をあけるとみどり丸がいた。
御簾の内より・・というふうに、まるで紫式部作の光源氏。

もしかしたら、これは‘中みどり’かもしれない。
つまり小みどりが成長したアマガエルかもしれない。
小みどりの数がふえ、その後、中みどりと名付けた大きさのがふえた。
中みどりは早くも求愛をしたりする。女の子と見つめあう姿を激写した。
スクープ画像はまたのお楽しみ。

生きものには知恵がある。どうすれば生きやすいか知っている。
強い西日を避けるためにこの場所にいたみどり丸だか中みどり。
猫がうろつく時間帯にはここが安全で涼しいと判断したのだろう。
この物干しスタンドは今は使っていないことも知っている。
この夏のカエルの多さ。私は猫同様に仲間意識を感じている。

今日も雨。ノロノロ台風は西日本に大雨をもたらし被害が出ている。
ここでも雨が数日間降り続いている。今もバケツをひっくり返したように降る。
これ以上の被害が出ないよう、早く太陽が出てきてほしいものだ。

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2011年8月26日 (金)

高みの見物

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みどり丸は神出鬼没だ。

7月のある日、体調のよい時に洗おうと外しておいた網戸を引き寄せた。

すると上の方に誰かいる。

「みどり丸!」

「また君かぁ・・」

と私はニコニコ顔でカメラを取りに部屋にもどる。

丸椅子をもってきてその上に立ってみた。

みどり丸は逃げない。接近してもまるで動じない。

コンパクトデジカメで何枚も写す間、ずっとポーズをとってくれた。

「なんでおいらばっかり撮るんだい?好きなだけ撮らせてやるよ」

とでも言いたげな、というのは勝手な想像にすぎない。

みどり丸は高い所からじっと庭の方を見つめていた。

それは彼の先祖が居た池の方向。仲間たちが居る池の方。

ちょっと郷愁を感じている様子で日暮れまで彼はそこにいた。

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2011年8月 2日 (火)

右近庵のカエル(その4) 小みどり救出

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昨夜のこと、午前3時くらいだったから正確には今日のこと。
ベッドで書き物をしていたら、何か視野に入ってきた。手をとめて床をみるとホコリがある。中がうっすら緑色のホコリ。そのホコリは動く。

「小みどり!」と私は夜中に叫ぶ。

どこから出てきたのかホコリとともにやってきた。これは大変。外へ出してやらないと。
網戸を開けて雨水の入ったポリ容器に落としてやる。まずはお風呂。雨水のお風呂。

ホコリのためか動きがにぶく、手のひらに載せても逃げない。跳ばない。
よく見ると、後ろ足の片方が完全にホコリにからめとられて動かなくなっていた。水の中に入れてホコリは重くなり、からんだままとれない様子だった。これはいけない。とってやらないと。

もう一度水に入れてそっとゆする。大部分のホコリはとれたが、後ろ脚のはとれない。手のひらに載せて指先でていねいにとってやる。とれた!それ、帰りなさい。芝生の上に放してやると、小みどりは「サンキュです」と跳ぶ態勢になった。

「ちょっと待ったぁ!」と私。「一枚だけ写真を撮らせてくれない?」と頼んでみた。すると小みどりは「一枚だけだよ。早く帰りたいんだから」としぶしぶ私の手のひらに再び乗った。乗ったのは右の手のひらで、やってみるも左手ではシャッターが切れない。すばやく左手のひらに移し換え、跳んで逃げないように手指を丸くしてカシャ。撮影成功。芝生に置いてやると、うれしそうにピョンピョン跳びはねて帰っていった。

それにしても小みどりはどこに隠れていたのだろう。私はホコリに神経質で、掃除機はかけない日でも目につくホコリは気になって毎日拭く。あれだけのホコリを身にまとって現れるということは、家具の隙間か下にでも居たのだろう。とにかく見つけてよかった。私が寝ている間だったら気づくのが遅れてどうなったことやら。人騒がせな小みどり君だ。でも可愛い。愛くるしい。

これまで鳥だと思っていた声がアマガエルだったと知ったが、今の時期は繁殖期なのかみどり丸は大声でよく鳴いて多忙の様子だ。ちなみに大人のカエルはオスもメスも全員が「みどり丸」、子どもは全員「小みどり君」。見分けがつかないのだから、そう呼ぶよりほか仕方ない。カエルの連載、(その3)で終わる予定が(その4)を掲載することとなった。

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