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2007年9月25日 (火)

好きだな、雨。

読み終わった本。「どうで死ぬ身の一踊り」(西村賢太)おもしろかった。
藤澤清造という破天荒な生き方をし、凍死という死に方をした作家に憧れた作者。卒塔婆を貰い受けて部屋に置き、足しげく能登へ通い、見知らぬ土地で、ゆかりの人々に呼びかけて清造の供養をする。全集を自分で出したいと計画もしている。主人公は明らかに作者であり、酒での失敗、女に暴力、しかし純粋で可愛らしい。何度も吹き出した。けれども作者はきっと真剣に書いたと思われる。一読の価値あり。彼のファンになりそう。題名は清造の以下の句からとっている。

   何のそのどうで死ぬ身の一踊り

芥川賞候補にもなったタイトルの長編と、中短編が各一編。古いタイプの作家がお好みの方には楽しめます。ものを書く人間というのは、かくも愛らしく、かくも激しく、駄目で情けないものなんですね。
熱は引いたよ。おやすみなさい。一週間を、お元気で。

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