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2008年12月22日 (月)

私はいったいどっち?

私の数少ない著書ですが、先の「透けてゆく人」は急に上位に上がっていました。売れてないのに何故でしょう。近頃アマゾンさんで分からないことだらけです。新品の在庫はアマゾンでは1冊だけのようですが、もう少しあるのかなぁ。私がマーケットプレイスに10冊出品していますが、ちぃとも売れません。今日、送料も切手で返還と書き直しておいたので、どこかの誰かが注文してくださるとうれしいなぁ。

中古が出ているのは珍しくないのですが、今日見た中古には笑ってしまいました。どなたかの出品で、コメントにはこんなことが書いてありました。○様という最初の購入者の名前と、著者名、つまり安孫子良、それから水無月右近の名もありとか。ふぅむ。私は最初に買っていただいた○様という一文字の苗字の方を存じ上げません。知人、友人が売ってくれ、依頼されるままにサイン(というほどのものではなく、ただ名前とひと言を書いているだけですが)を書きました。ですから私と面識の無い方が仕方なく買ってくださったのだと思います。でも驚いたことに、そんな落書きみたいなものがある古本でも1000円で売れるのですね。 そのことに驚いたものだからこの話をしました。ふぅん・・。笑

それから、「透けてゆく人」は今日は「Lの世界」というアメリカのテレビドラマのDVDとドッキング。この本を買った人はこんなモノも買います、というふうに。アメリカ人女性達がスラリとしたオミアシを並べて意味深に立っておられます。あのドラマは話題になりましたね。私は観た事が無いのでコメントできませんが、女性同士のLe○○○anを描いたものというのは、おしなべて感心できないものが多く、それらによって世の人びとの誤解を招くことが多いと私は考えます。男性諸氏からは別の興味をもって見られたりもします。男性社会であるがゆえ、そういうことを真面目に発信していくことが難しいのですね。(女性同士の愛をカタカナ語で表現したくない理由は、その言葉が持たされてしまったよけいな意味をも思わせるのを避けるためです。)

「透けてゆく人」を出してから驚いたことは、大方の見方が“ユリ小説”というもののようであることです。あれは女性同士の愛、つまりLe○○○an小説なワケですか。ほほぉ。戸惑いますね。私はそうい狭い区分で書いたつもりはなかったものですから。あの小説で最も描きたかったことは性同一性障害と膠原病のことでした。それらの中で純粋な愛を育てるリュウとナオコを女同士と強調せず、人間として描いたつもりです。ナオコを愛するリュウの性自認は男であるとはっきり言わせているにもかかわらず、やっぱりそうなるのですね。ふぅん。ふぅん。ふぅん。

しかし、いつも言っていますように、作者というのは書いている最中に一番楽しんでいるのでして、一旦作品を世間に出してしまえば、読む人に預けてしまいます。ですから、どんな解釈をされてもそれは作者の知るところではなく、読み手によっても作品はいろんな場所に位置づけられます。どうしてもリュウは女性達の愛を描いた本やコミック、DVDとドッキングさせられてしまう運命にあるようです。リュウは喜んでいるかもしれないけれどね。

それにしても「透けてゆく人」の安孫子良はLe○○○anを描いているからオンナ、「言葉屋」の安孫子良はほとんどの書店やWeb書店で“男性作家”扱い。いったい私はナンなのでしょう。自分ではどっちだともひと言も言っていません。世間が勝手に決めてくださる。私は性の仕切りを取り外して生きていますから、どっちでもないのですけれどね。そしてどっちでもありますが、そんなことはどうでもいいのです。少しでもイイものが書きたいだけですからね。ただ、方々で感想を見かけましたが、どうしてもストーリーについてや泣いたというものが多く、深く読んでくださった方々は居られたのだろうかと考え込みます。

しかし世間とは、いやはや・・。私の性別を好きに決定してくださる。面白いといえば面白く、コワイといえばコワイですね。本人の意図なく性別が決められる。やっぱりこれは面白いですね。ところで皆さん、「言葉屋」のミツロウは、いったいどっちなのでしょう? 男?女?正解はあなたが決めることです。道行考を知らなくて本を読んでくださり、作者が何者か知りたい人は、どうぞ「平成道行考」へ。Welcom!スミズミまで読めば、だいたい作者の姿は見えてくると思います。貼りだと。

私は今日は先月に届いていた新しいプリンターをやっと設置しました。さて、今から年賀状(というかほとんど本のお知らせ)を刷ります。昨夜はあれからひどい雨になりました。今夜は冷えますね。明日はお休みの皆さんが多いことでしょうが、人が楽しむときに忙しい皆さん、どうぞ頑張ってください。それでは今夜はこの辺で。

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