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2012年5月 6日 (日)

絶句した初節句

昨日はマゴの初節句で長女の家に招かれて行きました。迎えに来た三歳になるマゴ(こちら女の子)と婿殿と、途中でケーキ屋さんに寄りました。子供の日のケーキを選んで注文、ケーキの上にはマジパンに「こどもの日」と書いてありました。名前も入れてもらおうと婿と相談、彼の希望によりひらがなで名前を入れてもらうことにしました。そして私の提案で「初節句」の文字も入れてもらうことにしました。

その旨をメモしていた若い女子店員さん、真剣なまなざしで書きとめ、カウンター越しに書きあがったメモを見せました。
「これであっているんでしょうか」
私はいぶかしく思いました。マゴの名はひらがなでと言ったはず。これであっているもなにもと思って彼女の手元を見ると・・・。

「こ、これは、もしや・・・」

彼女の尋ねていたのはマゴの名前の方ではなかったのです。そしてそこに見たのは信じがたいものでした。彼女が不安げに指すボールペンの先には・・・。Oh!私は度の入っていないサングラスをかけていたのでハッキリとは見えなかったものの、二つ目の文字が「言ベン」(ごんべん)であることがわかりました。もしや・・

『初・絶・句』

書かれていたのはこうでした。そして私は文字通り絶句しました。可愛いマゴが一歳に満たずして絶句する祝いの日となっては困るので、絶句もそこそこに私は穏やかに言いました。

「二番目の文字は季節の『節』です」

なおも首をかしげる若き女子。気づいて先輩らしき女子が歩み寄り、メモをのぞいて小爆笑。若き女子は笑う余裕ナシ子さん。ベンチに座って待つ婿殿が何だろうといぶかしげ。私も座って小声で説明すると婿殿こらえて笑い始め、彼いわく、僕も漢字は得意じゃないですが、僕だってそれくらい分かります。と。私は彼に国語を教えたことがあるのです。しばらく彼は目立たぬように笑いをこらえておりました。

ケーキを受け取り長女宅へ。今月で11ヵ月になるその日の主役は、鯉のぼりが泳ぐ玄関でママに抱っこされて出迎えてくれました。羽織袴のロンパースに鉢巻と陣羽織、そして兜をかぶらされ、主役はファッションショーのモデル状態。迷カメラマンはカメラを構えるも被写体の動き激しく難しい。何枚も撮り続け、そのうちいくらかはよく撮れたものがありました。

主役はママの厳しいきまりでケーキはまだ食べさせてもらえず、他の全員で食後のデザート。「初絶句」になるところだったと私が話すと、長女はそれほど笑いもせず、「ゆとり教育の頃の子かなぁ」と若い女子を案じる様子。そういえば若い女子、ローソクはどうしますかと二度も訊いたのに入っていない。二度目はわざわざカウンターから出てきて歩み寄ってまで尋ねていたけれど。ローソクの太さを選ばせ婿が選んで「じゃ、こちらを」と言ったのに入ってないとは。再びミニ絶句。

接客のその若い女子店員さんがアルバイトなのか正社員なのか分かりませんが、この日にはそんな依頼もあろうかと思います。都市部とは異なり、この辺りはあまりケーキ屋さんんそのものの数も少なく、その店はこの地域では数少ない美味しい店です。それなのに残念残念。私は塾のセンセイでしたから、それこそ「あらあら、おやおや」で、その若い女子のこの先を案じました。ガンバレ若者たち!漢字を学ぼうね。

ちなみに「絶句」とはもともと漢詩の形式名です。「五言絶句」「七言絶句」などが知られています。「春眠 暁を覚えず」で始まる唐の詩人孟浩然の『春暁』という五言絶句は有名ですね。この絶句が私たちの国の言葉として、急激な感情が押し寄せたときなど言葉を失った状態を「絶句する」と使われるようになっています。硬い言葉を現代風にわざと用いる言葉の一つともなっているようです。しかししかし若者よ、「初節句」は初めての節句のことです。「初」をとればこちらは「節句」(せっく)、一方、「絶句」は通常「初」がつくことはありませぬ。jokeでわざと「初絶句!」と言うの以外はありませぬ。

以上、きのうの初節句に絶句したという話でした。しかしケーキは美味しかったです。アッサリとして。(^_-)
連休も最終日となりました。お疲れの皆さまも多いと思います。あしたからお仕事の方、頑張ってください。留守がちにもかかわらず熱心なご訪問をありがとうございました。私は少し動けるようになっています。ご心配ありがとう。頑張っていきましょう。はい私も。夏場所が始まってうれしいなぁ。ひさびさの右近でした。

追伸 ニュースをつければ各地で落雷や突風の被害。右近庵でも午前に激しい雷でした。明日の朝まで警戒が必要とか。皆さんお気をつけください。

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