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2016年3月29日 (火)

仰天“大横綱 白鵬”春場所千秋楽 結びの一番(その1)

☆千秋楽の大一番で横綱がまさかの変化!!

大阪で年に一度開催される春場所は関西に春を呼ぶ。満員御礼の垂れ幕は連日下がり、最終日の千秋楽は会場に立錐の余地もないほど相撲ファンで埋め尽くされていた。地元の大関豪栄道や稀の里の好調もあり、最後まで目が離せない場所となった。その千秋楽の結びでの白鵬の相撲は度肝を抜いた。横綱白鵬と日馬富士がこの日の結びを飾る。白鵬が負ければ稀の里と決定戦となる予定だ。あいにく日馬富士は場所前の怪我で満身創痍の状態での横綱対決となった。この一番での白鵬の注文相撲が物議をかもしている。

客たちは固唾をのんでその時を待ち、応援の声も響いていた。興奮が高まったあと静けさが張り詰めた。2人の横綱が見合って仕切りの態勢になった。テレビで観ていた私も画面を凝視していた。立った。その瞬間に白鵬は日馬富士の額にふれるとサッと左へ大きく変わった。全身の力を込めて突進した日馬富士は、あっけなく土俵から消え去った。

私は眼を疑った。砂かぶりに座っていた会員の人々の何とも言えない表情がテレビに映っていた。誰ひとり笑顔は無かった。「なにこれ…」私も呆気にとられたあと非常に不愉快になった。これが大横綱のとる相撲なのか?まさか。こんな横綱はこれまで観たことが無い。先ほどまでの会場の熱気はどこへやら、どんよりした空気が会場を覆い尽くした。私は即座にテレビのスイッチを切った。非常に不愉快だった。同時に腹立たしさがおさまらなかった。なんだこの横綱は。こんな力士は横綱の資格は無い。そう思った。

日馬富士は怪我をしていたので、おおかたの予想では白鵬の圧勝だと思われた。しかし日馬富士は満身創痍でも、ここ一番という時には物凄い力を出す。怪我のままやり通した場所だ。千秋楽だからこそ、あとはどうなってもいいと力一杯ぶつかるつもりでいたに違いない。白鵬はそのことを怖れていたのだ。立ち合いの直前に見合った時、白鵬は怖気づいてしまった。日馬富士は全力で当たって来る。そう思った瞬間に白鵬の頭に浮かんだのが逃げることだった。そして白鵬は逃げた。逃げて晴れて優勝を果たした。この行為に横綱の美学など微塵も無い。横綱としての高潔な志もなく、会場の観客や全相撲ファン不在の唾棄すべき行為だった。

不愉快きわまりない気持ちだったが、北の富士さん、舞の海さんは何を言うだろうかと再びテレビをつけた。ブーイングの嵐となった会場では早々と帰り仕度をする客が目立ちはじめた。続々と観客は通路へ出て、会場から早く去りたいように思えた。それでも表彰式がおこなわれる時の国歌斉唱で人々は起立して歌い、その後、さらに多くの客は続々と通路から出口へと流れていった。この光景に客たちの「あほらし」「しょうもな」「なんやあの相撲は」という幻滅の意思表示が現れていた。

恥ずかしげもなく表彰式に立った大横綱に容赦なく罵声が飛んだ。ひときわ大きな声が響いた。勝つ為には何をしてもいいのかという怒声である。その声に白鵬の表情が変わった。カメラは白鵬の顔を撮り続けた。罵声のほか静まり返った会場に残った客は好意的にみる客か、許しがたくて立ちされない客だった。荒い相撲もあったが、後半の白鵬の集中力はたいしたものだった。千秋楽で横綱同士がまともにぶつかって得た優勝であれば、会場の客の大部分が白鵬を心から祝福し、賜杯授与を微笑ましく見守ったに違いなかった。

こうして白鵬は仕切りで気迫をみなぎらせた日馬富士に怖れをなし、姑息な手段で勝利を得た。そんな勝利を自身で喜べるのだろうか。恥ずかしく無いのだろうか。私が彼なら自分の行為を嫌悪し、もう横綱を辞めますとその場で宣言するくらい恥ずかしいことだ。客の前で涙を見せて謝罪した白鵬に拍手を送る客もいたが、がらんどうの会場に白鵬は何を思っただろうか。

横綱という存在は、逃げることなく常に正面からぶつかって相手を受け留め、美しい相撲を取る特別な存在ではないのか。記録破りの大横綱とされる白鵬は、あまりにお粗末な、とうてい横綱相撲とは言えない相撲で千秋楽の結びを恥で締めくくった。こんな相撲で36回目の優勝を飾って嬉しいのだろうか。当日はみずから「変化」と口にして客に涙で謝罪するも、翌日のインタビューでは軽くいなして対戦しようとしたら、日馬富士がそのまま出てしまって驚いたというようなことを笑みを浮かべて語った。二枚舌か。こういう所にその人間が現れる。この男、もしかしたら悪人かもしれない。あまりの落胆に気持ちが萎えた。

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