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2017年2月 1日 (水)

怪我をしない身体が手繰り寄せた「綱」

今日から早くも二月です。そして今日から横綱 稀勢の里が始動しました。
怪我をしない身体を造らないと。そう言っていました。確かに彼は怪我をしません。それが彼を横綱に導いたいちばんの理由だと思います。

この度の横綱昇進に関して疑問視する人たちがいます。一回の優勝で…とか何とか。横綱が三人も居て、大関も4人居て昨年に「年間最多勝」を収めたことは審議の大きなキーポイントとなっています。怪我をせず、休場も今まで一日のみ。(それも本人は出たがったと言われています)さらに初場所の強さは物凄いものがありました。その彼に勝利した琴奨菊もあの時は凄かったですね。ただひとつの★を与えたのは、同じ大関としての意地ですね。これまた立派でした。ところで、一回の優勝で…と文句を言う人たち、怪我をしない身体での年間最多勝。そして初場所の成績と相撲内容。これで綱を手したのは正当な評価です。何も優勝回数だけで審議が成されるわけではありません。怪我をせずに相撲を取り続けることがいかに大変なことかをご存じないのかな。それに初場所の稀勢の里は吹っ切れたように安定した良い内容ばかりでした。それで横綱昇進ですよ。疑問視する方々は、そのことがお分かりではないご様子。

思えば昨年の初場所に琴奨菊が優勝し、九月には豪栄道が優勝しました。そして今年の初場所で稀勢の里が優勝。先輩横綱たちが必ず優勝するということでは無くなってきました。白鵬の右の親指は完治したのでしょうか。日馬富士、鶴竜の怪我は来場所までに治るのでしょうか。今まで怪我が少なかった白鵬も、年齢的に回復が遅いのか、なかなか完治しないようです。こう思えば怪我をしない稀勢の里は先代親方と同じ遅咲きの横綱ではあるけれど、親方に仕込まれて強靭で怪我をしない身体をもった、最も昇り調子の横綱です。四人の中で今後は大いに力を発揮すると思われます。大関陣もみな怪我に悩まされている中で、出遅れたかと思われたものの怪我をしない身体をもった稀勢の里が真っ先に横綱昇進を果たしました。これは大関陣に奮起のきっかけとなるでしょう。

初場所が始まる前には皆の期待が薄れかけていた稀勢の里。それがかえって良かったのかもしれません。思う存分に力を発揮し、琴関に負けた一敗意外はみごとな相撲でした。千秋楽は白鵬の作戦失敗でしたね。体力の違いもハッキリ見ることができました。感情的になったのが白鵬で、落ち着いていたのが稀勢の里でもありました。その白鵬が早くも「打倒稀勢の里」を口にして燃えているようです。横綱がふえると火が付いたと語っていました。なんだかなぁこの横綱は…。余計なことを喋る癖は直りません。しかしなんですねぇ。昔は横綱の辞めどきが決まっていましたけれどもね。下から台頭してきた力士に負けた日や、負けが混んできた時、みずから引退を決意したものでした。今は休場が何日でも可能、全休してまた元気になって再登場も可能、成績が悪くても横綱継続が可能なんですねぇ。横綱たちにとってはけっこうな相撲界となっています。

しかし稀勢の里は言いましたよ。「負けたら終わりです」と。もちろんこれは一回負けたらではなく、負けが混んだらという意味です。‘いらんこと言い‘のテンネン舞の海さんも解説席から言っていました。負けたら終わりと、今から新横綱になる彼について早くもね。それは彼なりのエールでした。「負けたら終わり」と考える稀勢の里が、たくさん負けても、怪我して何度も休んでも、全休しちゃっても、また取るよっ!の先輩横綱たちと、どんな闘いぶりをするのか楽しみです。おそらく四横綱とは言うものの「怪我をしない身体をもった横綱 稀勢の里」がいちばん有利でしょう。彼はすでに精神的なモヤモヤも無くなり、自信みなぎる顔つきになっています。いい顔ですねぇ。長年の苦労が報われました。私はまだ感激してる…。

今日はチョット辛口になりましたか。あまりに多いものでね。横綱なのに怪我ばかりというのが。どうしてもかつての横綱たちを思い出して比べてしまうものですから。みな横綱は‘負けたら終わり’を肝に銘じていましたから、負けると潔く土俵を去ったものです。いぇいぇ、私は稀勢の里が怪我をしない身体づくりを常に実践していることを讃えただけですよ。怪我の多い力士さん、横綱、大関その他の力士さんたちも、どうすれば怪我のない身体になれるのか新横綱に尋ねてみるといいかもしれません。それにしても鳴門親方はよく教えて下さいました。教わる彼も真っすぐで純粋だから親方の教えが全部ストンと身に付いたのだと思います。「(横綱は)負けたら終わり」。久々に聞いたこの言葉。その決意が頼もしいね。頑張れ、稀勢の里。

冷えてきました。暖かくしてお休みください。
それでは皆さん、ごきげんよう。            右近

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