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2017年4月

2017年4月27日 (木)

サビ猫はるかですが何か?(No.3)「ノラさんたちを殺さないで」

皆さん、こんばんは。サビ猫のはるかです。
今日は晴れて気持のいい一日でした。桜さんも少ない若葉を元気に風にそよがせ、ハナミズキさんは真っ白な花をたくさんつけて今が盛りです。この二人はよくお喋りしていますよ。

また出てまいりましたのは、言わずにいられないことがあるからです。昨日、ニュースでノラさん2匹が人間に殺されてしまいました。防犯カメラに写った逃げる白い猫さんは、まだ子どもの様に見えました。犯人の男は競馬に負けてむしゃくしゃしていたからと靴で踏んづけるなんて…。ひどいじゃありませんか。猫だって生きているのですよ。痛いもつらいも苦しいも人間と同じように感じるのですよ。まったくもって許せない行為です。なんでもそのノラさんたちにエサをあげていたおじさんが警察に通報したとか。驚いたでしょうね。悲しかったでしょうね。ひどいことをするものです。こんなこと絶対に許せないですよ。皆さんもそう思うでしょ?

わたしもその昔、まだ若い頃、ひとりで生きていたので近所の人からいろいろな名前でよばれ、右近だけでなくエサをくれる人がいました。その頃もニュースで毒入りのエサを食べたらしき犬さんや猫さんが犠牲になった話やら、さらにひどいことに惨殺体で見つかる猫さんたちも居ました。そんなニュースが流れるたび右近は私に言いました。

「はるかちゃん、誰にでもすり寄るんじゃないよ。何でももらうんじゃないよ。毒が入っていたり、いきなり刃物で殺されることだってあるんだから、人なつっこいだけではダメだよ。その人をよく見て、君の直感で、本当に猫好きな人かどうか判断するんだよ。」

わかりましたと返事しました。以来、わたしは誰にでもスリスリするのを改めました。でもわたしにエサをくれる人にはそんな人が居ないと分かっていました。しかし右近の言うことも心に刻んでおき、初めて近寄ってくる人には警戒するようになりました。食べものをくれても、まずは匂いを嗅いでみました。食べものよりは先にその人の顔、もっと言えば目を見なさいと右近が言うのでそうしました。表情、顔つき、そして目。それでだいたいその人が分かるからと教わったのです。それを実行しているうち、おかしな雰囲気の人が何となく分かるようになりました。そんな時はすっ飛んで逃げました。わたしは食いしん坊なので、右近は毒入りエサをずいぶん心配していましたが、このあたりはのどかでそんな人も虐待の人も居ないようでした。

わたしもノラでした。今でこそ美味しいものを貰っていますが、それはそれは苦労しました。わたしも若かったので遊びたくてね。じっと右近の所に居る訳ではなかったんですが、子どもを産んで右近の庭に一匹ずつ運んでからは、安心して4匹の仔猫たちに授乳でき、わたしは毎日美味しいフードを貰うようになりました。4匹を運んでいる最中、右近は「あぁ、どうしよう。こんなに飼えないし…」と困ったような嬉しいような顔をしていました。物置の下に4匹を隠し終えた頃、右近は諦めたのか、やたら嬉しそうにはしゃぎ出しました。この人が稀にみる猫好きだと分かっていたので本格的に居を移し、それ以後、わたしの食生活は安定したのです。それでも野ネズミやモグラやスズメやハトなどを捕まえてきては子どもたちに与えていました。でもあの子たち、まだお乳の方がいいのかせっかくのい獲物をこわごわ遠まきに見つめているばかりでした。右近のくれるベビー用フードが美味しいのか、結局は狩りの獲物はみなわたしが自分で食べてしまっていましたっけ。ホホホ。ワイルドでしょ?血が騒ぐんだね、狩りが好きなんだねと右近は言います。そうでしょうか。ホホホ。=^_^=

ノラ犬さん、ノラ猫さんたちが何万匹も年間に処分されるなか、懸命に生きているかれらには厳しい時代です。猫はまだしも、犬さんたちは即刻、保健所が迎えに来るといった痛ましい状況はなかなか改善されません。どこかの国は殺処分ゼロだとか。同じように生まれて蝶よ花よとおかしな服など着せられて盲愛される犬さん猫さんが居る一方で、食べるものもなく、病気になっても死ぬしかない仲間がたくさん居ます。テレビではタレントと呼ばれる人たちが自分のペットを見せ、わたしからみれば完全に人間のおもちゃみたくなっている犬さん猫さんたちが居ます。はやりというのもあるのか、その時に流行している犬猫を高いお金を出して買う人たちも多いこの国です。

それらを見て同じものを買いにペットショップへ行く人たちが、もし保護猫を譲渡する施設へ行ったり、居住区の保健所に行って処分を待つばかりの仲間たちの1匹でも救ってもらえたら、どれだけの犬猫が救われるのでしょう。そう思いませんか?高価な仲間たちもブリーダーとやらに増やされ、商品化して売られていきます。かれら仲間に罪はないけれど、真の動物好きの人であれば、捨て犬、捨て猫、保護猫を飼うことを考えて下さるのではないかと思います。わたしだって子離れの散歩で母親やきょうだいたちと、右近庵の庭を通らなかったら、今だってノラだったと思います。20歳まで生きていなかったとも思います。あら、わたしとしたことが。つい力が入ってしまいました。

仏教での罪「十悪」に「殺生」があります。冒頭のひどい人間は殺生をおこなったことにより、今後はよほど善を積まなければ閻魔大王の裁きは厳しいものとなります。右近が仏教の話をよくわたしにするので、わたしも少し知っています。弱いものを痛めつける。この構造は人間界でも至る所にあり、みずから命を絶つ人までいます。いじめ、虐待で命を失う若い人や幼な子もいます。人間界はどうかしていますね。わたしたち猫、動物たちは、人間ほど道を踏み外してはいません。どうか動物たちの生き方、欲のなさ、連帯感や子育てなど、人間は大いに学んでほしいものでございます。あら、わたしたくさん喋りすぎました。

今日は暖かくてお日様が気持よかったので思わず外で眠りこけました。世界じゅうの猫たちが、世界じゅうの生きものが、そして世界じゅうの人間が、みな幸せでありますように…。

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あんまりいい天気なので外で爆睡。枕にしているのは右近の除草グッズいろいろ。右のポリポットはポーチュラカ4株と後ろにサツマイモ2株。夕方に右近が植えていました。いつも写っている赤いバケツは外用の水のみ容器。あぁ、こうしている時がいちばん幸せ。ときどき愛する息子の夢を見ています。彼はあちらで元気にしているようですよ。それでは皆さん、ごきげんニャオ!   サビ猫はるか (20歳) =^_^=

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2017年4月26日 (水)

ただいま猫毛雨

ご無沙汰しています。
ただいま右近庵では猫毛雨です。これは‘ねこんけあめ’や‘ねこげあめ’‘ねこぎあめ’と読むらしく、佐賀県、宮崎県、それから福岡県でも使われているとか。霧雨、小糠雨(こぬかあめ)などど呼ばれる雨のことです。私は雨が好きですが、もちろん近年よく起こる豪雨は嫌です。災害を起こす雨は御免です。今のような心がやすらぐ雨が好きなのです。交感神経が抑えられ、副交感神経が活躍するからかな。それから私の場合は異常な全身砂漠のような乾燥状態が、少しだけ緩和されることもあります。

ところで、うちのはるかさん=^_^=が張り切って「はるかトーク」をしていましたが、ものすごいアクセスで驚きました。このブログは年末にアクセスが多く、大晦日が最も多くなります。その大部分が「おせち料理」を見にきてくださる皆さんです。(それらは何年か前の記事です) 今回は昨年の大晦日に次ぐアクセスでした。恐るべし二十歳(はたち)のサビ猫はるかさん。

好きなことだけしていられるのなら、一日じゅう読み書きしていたい。だけどそういうわけにもいきません。今の暮らしを自分で維持するのがきつくなりましたが、独力で暮らすことにこだわる以上、自分で何でもしなければなりません。まずそれを優先するため、なかなか好きなことが出来ません。家事や庭のことをすると、もう余暇を楽しむことができないほど疲労してしまいます。仕方が無いなぁ。発病から20年を過ぎた今、生きていることだけでも有難いことだと思わなきゃ。ホントここまで生きられると思っていなかったものだから。あれ、なんだか思うように書けない言い訳みたくなりました。

この度のポール・マッカートニーの来日に関して無言の私ですが、なぜかお分かりでしょう?大阪公演が無いことに大いに不満を持っているからです。なんで?西日本のファンは皆、大阪に集まっていたのに…と恨み節。まぁね、彼も御年だから移動するのもきついかと。それに前回の武道館ライブでは10万円という高額でもチケットが完売。そこに狙いをつけてなのか今回も武道館の高額ライブがおこなわれました。こんな高額で完売するのは日本だけでしょう。ま、スタッフが決めることだから仕方がないですね。それで皆さんの御質問を想像すると、私が元気な人間であれば東京まで行って武道館ライブを楽しむかというご点について。

私をよくご存じな皆様ならお分かりのように、行きません。関東に住んでいるなら通常のライブに行きます。さらに、元気だとして大阪公演が無く、武道館10万円ライヴではない東京公演ならば?これも行きません。体力的なこともあるけれど、自身の愉しみにかけるお金の額から外れるからです。もちろん来るたびに観たい(聴きたい)けれど。その金額を使うなら他のことを選びます。今は行けないけれど、何処にも行ったことがない姉を連れての国内旅行とか寄付するとか。そういうことに使うかな。ライヴに行っても行けなくても、家で車でBeatlesを聴きたい時に聴く。それにポールには申し訳ないけれど、私はあくまでBeatles時代の曲だけでいい。それだけで満足。本質はブレずにBeatlesファン。何かにつけ安上がりな右近なのであります。(でもロンドンへは行ってきたし、ポールの家も見て来たよ。Penny Laneにも行ったしね)

それでは今から雑草についての本を読みます。まだ動けないので。雑草が好きでね。
雨は今後、ひどくなるとのこと。皆さん、お気をつけて。
はるかさんは先ほどイチゴ畑でシッ○をしそうなところを見つかってしまい、叱られたあと今はそばで寝ています。また「はるかトーク」をするよう伝えておきます。
それでは皆さん、ごきげんニャオ、じゃなかった、ごきげんよう。      
                                               右近

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2017年4月18日 (火)

猫のはるかですが何か?(No.2)‘サビ猫について’

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皆さん今晩は。右近庵の猫、はるかです。よく降りましたね。風も強くて怖かったですね。
こちら朝にはお日様が出ましたが、今頃は東北や北海道で荒れているとか。お気を付け下さい。

さて、わたしが出てきましたのは右近が例によって具合がよくないからです。そこへもってきて昨日は起きたらまたメニエールとか。ぐるぐる回って困っていましたよ。そうなると立てない歩けないで、情けないといったらありません。必死で手を伸ばして薬を取り、そばに置いてある水で呑みます。わたしは手の甲やら指など丁寧に舐めてあげます。手が終わるとほっぺも舐めます。右近は目を閉じたまま力なく「ありがとう、はるかちゃん」と言います。幸い今日は快方へ向かい、起きて御飯も食べられました。もう大丈夫だと思います。

右近は怒涛の二ヶ月間の疲れがまだとれていないようです。そりゃそうです。あの病弱な人が神戸と右近庵を何度も往復し、荷物の搬出やらいろいろな業者さんと会ったりと、普段は右近庵に籠っていて誰とも会わず、猫や植物としか喋らない人がとっても頑張っていたようですから無理もないことでしょう。それに右近は季節の変わり目が本当に苦手で体調よろしくなく、気候が安定するまでこんなふうだと思います。どうかご勘弁ねがいます。

ところで今日のわたしはいかが?美人でしょ?この前はヒョウタンツギなんて右近が書いていたけれど、このわたしには「美人だね!」と右近も言いました。サビ猫は人気が無いと言われます。毛色のせいか心外ですね。サビ猫はブチともミックスとも呼ばれます。三毛さんと同じく、通常はメスしか居ないのが特徴です。保護猫の譲渡会で最も不人気なのがサビ猫だそうです。それはサビ猫であるわたしたちにとって、ゆゆしきことです。そこで今日はサビ猫の特長(さっきとは字が違いますよ。つまり長所です)を皆さんにお教えいたしましょう。

◎サビ猫の特長 =^_^=

1  丈夫

2  賢い

3  人なつっこい

お分かりですか。この三つが我々サビ猫の誇る点です。わたしは怪我も病気も殆どなく、健康で今年20歳を迎えます。神戸のマンションでストレスから血尿を出してしまいましたが、それもすぐによくなりました。わたし‘はるか’は右近庵では快食・快眠・快○で元気いっぱいです。わたしは人間ならまもなく100歳なんですって。見えないでしょ?スゴイでしょ?

もしあなたがどこかでサビ猫を見つけたら寄っていってごらんなさい。きっと彼女は「にゃぉ」とすり寄り、甘えてきます。あ、そうそう。猫を求めて歩く時は、かならずわたしたちの好物を持参してくださいね。わたしだったら‘ちくわ’がうれしいです。もちろんキャットフードでもかまいません。頑張っているノラさんたちを皆さんも応援してください。

あ、それから、右近の神戸の隠れ家マンションは借り手が決まりました。東京から引っ越してこられる御一家です。きっとあの‘This is KOBE’といった,素晴らしい眺望と、二ヶ月しか滞在していない綺麗な部屋、通勤の便利さなどで選んでくださったのでしょう。右近はホッとする一方、少し寂しそうな感じです。わたしのことが大きな原因なので少し責任を感じます。だからこれからも右近には優しくしてあげようと思っています。関東から来られる御一家には楽しい神戸Lifeを送っていただきたいと右近もわたしも願っています。

右近はしんどくても庭へ出て、桜の写真だけは毎日撮っていますよ。成長記録を書いていくと張り切っています。『ひとり言』の続きを書きたいのに…とベッドで焦っていますが、まもなく復帰できると思います。すみませんね。どうか皆さま御容赦願います。

それでは皆さま、ごきげんニャオ!      サビ猫代表 猫のはるか =^_^=

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2017年4月12日 (水)

浅田真央さん、お疲れさま

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笑顔で始まった引退会見。たったひとりで出向いて偉いね。選んだ上着は白。彼女のような純白のジャケット。あちこちから来る質問に、相手を見つめて丁寧な答え。何度も水を口にして、そりゃするよね、緊張。それでも笑顔を崩さない。この人は素晴らしい。

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その笑顔が曇ったのは終わり近く。質問を終了し、最後に挨拶をと促されて立った時。それまでこらえていた涙がぽろり。我慢しなくていいのにね。もうしなくていい。

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突然、後ろを向いてじっとする。心を落ち着かせていたのかな。お母さんに泣かないおまじないをしてもらっていたのかな。彼女は二度、後ろを向いてこらえていた。司会者も記者たちも沈黙し、カメラのシャッターを切る音だけが真夏の蝉しぐれのように聞こえ、彼女がふたたび前を向くのをしずかに待った。

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一生懸命に頑張ってまた笑顔。涙は拭かなかったんだね。きらりと光って宝石みたい。長い間、お疲れ様。あなたほど素敵な女性は居ない。あなたは才能や美貌やら、強さやら、多くのものを与えられ、それを私たちに惜しみなく分け与えてくれた。あなたほど多くの人に愛されてきたスケーターは居ない。これからも、その笑顔と強さとやさしさで、次の人生を歩んでください。ありがとう。真央ちゃん。これからは楽しんでスケートをしてください。浅田真央さん、本当にお疲れさまでした。

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2017年4月11日 (火)

『水無月右近のひとり言』復活!

HP『平成道行考』で皆様に可愛がっていただきました懐かしいコーナーの再開です。

『水無月右近のひとり言 No.2』を此処で続けます。長らく休筆しましたが、よろしかったら同道を。

 

『平成道行考』 右近的日常 No.41

『My桜』  <その1>  (最初の開花まで ‘2007~2010’)

  裏庭に桜の苗木を植えたのは2007年、今から10年前のことだった。近所のホームセンターで50㎝程の背丈の細い苗は値段がわずか880円だった。ソメイヨシノである。いつか広い庭を持ったなら、桜の木を植えたい。遅ればせながらこの願いが叶い、裏庭に植えた。その時、此処に住んで15年にして「自宅に桜がある暮らし」の実現に夢がふくらんだ。

 住んですぐに植えなかったのは、入居後に元あるじが洋風の庭にしたからだ。広いばかりで荒れた土地に彼は芝を敷き詰め、煉瓦で花壇を造るなど好みの庭作りに精を出した。庭に桜の木を植えることは全く頭になかったようだ。桜は見に出かけるものと捉えていたのかもしれない。そんなこんなで「自宅に桜」の夢は何となく潰えて諦め、月日が経った。

 この年に庭の裏側にあるノリ面の下部から塀を建てることになった。防犯上の理由である。ノリ面をくだった所に巾1メートルほどの遊歩道がある。そこから駆け上って庭へ侵入し、空き巣に入られそうになったことが数回ある。幸い鉄線の入った厚いガラス戸は砕けずに賊は侵入できなかった。あるじ亡きあと防犯面の不安がいっそう募り、危険と思われる窓すべてに面格子を取り付け、鍵を頑丈にするなどの工事を施した。しかし最も恐れていた裏の遊歩道からの侵入を防ぐ対策ができていなかった。ノリ面は市の所有のため申し出て対策をくり返し交渉した結果、自費での防犯工事が認められた。その時ガレージを増設する工事も併せて庭メンテ業者さんに依頼した。そしてノリ面の下部に高いブロック塀を建て、ガレージを造る際に出る残土をノリ面に埋め、その上に正土をかぶせて裏庭が完成した。ようやく防犯上の不安が無くなり、同時に裏庭も出来た。 

 その裏庭は横幅が庭と同じで長く、R型をした素敵な庭だった。縦の長さは最大で3メートル以上あり、すぐにでも長い畝を作って野菜作りが楽しめそうだった。最初は三列の畝にサツマイモを植えた。ふと思いついたのが桜の植樹だった。夢を実現させるべく店に出向いて苗を購入し、心を弾ませて裏庭の隅に赤ん坊の桜の苗木を植えた。植えた当時、果たして育つのやらと半信半疑であった。幸い裏庭は乾燥し過ぎることもなく、土が乾くとフェンス越しに庭から時たまホースで水をやり、特に施肥もせず見守るだけであったが、桜は背丈を伸ばし始めた。泣くばかりの赤ん坊からハイハイする赤ちゃんになり幼児になった。小学校に入学し、低学年から中学年、高学年へと成長した。しかし度の春、花が咲くかと期待するも一輪も咲かなかった。 

 20104月、三度目の春にMy桜は待望の花を付けた。この時の歓びは忘れられない。心が躍るとはあのことだ。身も心も躍らせて最初の開花を祝った。パソコンに残る20104月の画像フォルダに花を付けた細い桜の木が何枚も保存してある。起きると毎朝カーテンを開けて桜を見た。まばらな花は愛くるしく、懸命に咲いてけなげであった。元あるじが逝って6年。彼岸から眺めて喜んだかもしれないが、そんなことはどうでもよかった。この桜の開花はこれまでの私の生涯で最も嬉しかったことのベスト3に入る出来事であった。

 それ以後My桜は年ごとに花をふやす。冬の間から蕾の様子を入念に観察し、ふくらみ始めた頃から開花を楽しみに待った。春。気づけば近隣のみごとな桜見物に行かなくなった。車から眺めてひとつひとつに「今年も綺麗だよ」と声をかけるのは同じだが、市内や大阪市にある立派な桜の名所に特に行きたいと思わなくなってしまった。

 20104月。私は毎日カメラを向けた。細い幹に細い枝。思春期に開いた花の付き方はまばらであったが花の集まる部分はなかなかのものであった。撮っては眺め、私は頬をゆるませた。この年以後、桜はMyonlyになった。東日本大震災の前年のことである。  (続く)        2017/4/11 記    (4枚)   

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植えてから約1ヶ月後のMy桜。成長の速さに驚く。メンテ業者さんが支柱と猫よけ対策をしてくださった 。2007/5月に携帯で撮影                                                                

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まだ細い幹は年もと近くから枝分かれをし、それぞれの枝に花が付いた。初めての開花に心が躍った。2010/4月

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伸びたい方向に、のびのびと好きに伸びていた三歳になった桜。 やんちゃ盛りのMy桜。2010/4月

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幹も枝も幼いが、幼さは溌剌として、元気いっぱいの明るい笑顔だ。 この子たち六年生くらいかな。2010/4月

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2017年4月 9日 (日)

フキの葉の上のカエルさん

先日、けなげなMy桜を見上げて写真を撮ってた。足元に水仙が咲いていたのでそれもろうとしゃがんだら、フキの葉の上にカエルさん。レンズが近づいても逃げない。いつもこの子たちは逃げない。そう、友だちだから。うん、「二人は友だち」。アーノルド・ローベル。ここは友だちだらけの庭。雨が続いてこの子の一族はみな元気に鳴いてる。そう、‘みどり丸’一族。今この子は緑じゃないけどね。小さな身体でとっても大きな声なんだよ。ガッガッガッって鳴くよ。

きのう今日と具合がよくなくて。無理をするといつもあとでこうなる。わかっていても頑張ってしまう。無理しないでとよく言われる。でも‘無理’って言葉は‘無理しないで’としか使わない。‘無理してね’なんて誰にも言われたことない。だからいつか誰かに言ってみたい。「無理してね」って。ビックリするだろうね。ちなみに私は‘無理’はするものだと思ってる。

私は時々、人がしないことをしてみたくなる。あ、君もそう?たとえば政府の要人が一流ホテルで会食か何かでやってくる。ホテルマンは要人が椅子に腰かける瞬間に椅子の背もたれを押す。よくニュースで観る光景。それを見るたび一度くらいサッと椅子を後ろに引く人がいたらいいのになんて。すって~ん、と要人は尻餅をついて下から睨みつける。周りはアタフタと要人に手を差し出して起し、ホテルマンを叱責する。。おかしいだろうね。(笑) Mr.Beanならやってくれそう。

もとい。写真の説明。カエルさんに焦点を合わせて水仙さんは脇役に。自生しているフキは五月に佃煮になる。刈っても刈っても更にふえるフキ一族。水仙一族も知らぬ間にあちこちに仲間を増やしている。そのうち私は植物や生きものに右近庵を乗っ取られるかもしれない。

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My桜は雨や風に負けず、凛として少ない花を満開にさせ、スックと立っています。確実に私はこの子を溺愛している。
桜のことは、もう少し回復したら書きます。もう少しだけ待ってください。あしたメニエール来そうな感じ…。薬を飲んで寝ましょう。(来そうな時は先に飲む。来てからでは薬を取り出すのも大変だから…)

Beatlesが励ましてくれてるよ。それでは皆さん。ごきげんよう。  右近

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2017年4月 7日 (金)

桜の話はチョットマッテクダサイ

My桜の話、少し待ってください。もう少し詳しく書きます。
まだ忙しくてね。書きたい気持ちは募っているのに書けない忙しさ…。
書きますよ。近頃とにかく書きたくて。まずこの桜の木の話から。そうじゃないと皆さんも消化不良でしょ。つまりその、トークでさらっと喋るのではなくて、きちんと書きたくて。大事な大事な桜の木のことだから。 

やっと開いたと思えば昨夜は強い雨と風。朝になってカーテンを開けたら可愛い声でお喋りするのが聞こえてきたよ。桜の花たちの束の間の華やかなお喋りが。よかった。みんな元気です。少ない花びらだけどみんなゴキゲン。
それでは皆さん、チョット待ってくださいね。早く書きたいなぁ…。        右近

この昨春、たくさんの花をつけた裏庭のMy桜こんなに咲いていたんだなぁ…。逆光で少し暗いけど。(2016年4月撮影) 

 

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2017年4月 6日 (木)

やっと開いた‘マイ桜’

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私の桜がようやく開花しました。五つ以上開いたので、右近庵も遅ればせながら開花宣言です。しかし今年の‘My桜‘は、例年とは全く様子が異なります。一部だけお見せしていれば分かりませんが、チョット可哀想な姿になっています。それでもちゃんと咲きました。負けずに咲いてくれました。嬉しいです。

冬の間、毎日のように庭へ出て桜の木を見上げ、春が近づいてくると蕾がついたことを確認し、ふくらむのを見守りました。そして確信。咲くぞ。これはきっと咲く。その確信を得たのは細い枝についた蕾が日増しに濃いピンクに染まり始めた頃です。決して多くはない数の蕾ではあるけれど、見上げてはガンバレと声をかけ、幹を撫でて共に春を待ちました。

昨年末、樹齢10年の若い桜に突如として訪れた受難。今、私の桜の木は幹とわずかな枝を残しただけの姿になっています。それでも咲いてくれました。これはウルウルものです。やっぱり強いね桜は。震災や津波に負けずに花をつけた桜があちらこちらにありました。私の桜もまた十年たてば、きっと立派になっていることでしょう。ごめん。そして頑張れ。

これは午前に撮影。夕方には蕾がほとんど開いていました。
頑張れ‘My桜’。私は君だけ見つめている。君だけ見守っている。

 

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