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2018年5月11日 (金)

あるチューリップの孤独な闘い

 皆さん、こんばんは。今日も晴天でした。暑くもなく寒くもない過ごしやすい一日でした。
さて私は先月から家の中で気が抜けない毎日を過ごしています。ご心配なく。私の体調のことではありません。それは一本のチューリップに関することです。
 
 庭ではすべてのチューリップが咲き終え、葉も枯れて光合成も終えたので、掘り上げようか、例年通りそのまま置いておくか迷っているところです。ところが、まだ闘いを続けているチューリップが一本あります。それほど立派な花ではなく、茎は細く、色も淡い色で、さほど目立つ華ではなかったチューリップです。同じ種類のものが偶然にも隣り合わせに咲いた仲良しカップルの一輪でした。その‘彼’だか‘彼女’だかがいまだ花びらを散らさず、一枚だけ残したまま居るのです。話せば長くなるのですが、このカップルが咲き終わりそうな頃、片方が先に散り、後を追うようにそのチューリップも花びらを落とし始めました。その時、私はかれらの植わったプランターを家の中に入れることにしました。それは春の嵐が来るという前の日のことでした。
 
 それからすでに2週間以上も過ぎました。その間、チューリップは変化を見せながら、それでもまだ最後の一枚を落とすまいと頑張っているのです。花びらが茎に付いている部分から離れれば散る。そう思っていたのですが、花びらは茎から離れても散らなかったのです。その理由が最初は分かりませんでした。しかし写真を見て私は驚愕しました。花びらは茎から離れ、細い細い繭の糸のように細い糸で花びらは茎と繋がっており、わずかな微風にも揺らぎ、回り、くるくるとダンスをしている時もあったのです。こうなると私も協力してなるべく風の当たらない所、しかし陽が当たる場所に、そっとプランターを抱えて移動させたりしていました。
 
 すべてのチューリップが次の年の準備にかかっているというのに、この子はこのままでいいのだろうか。外で本来の花たちのように風に花びらを落とさせればよかったのかもしれない。いくつかの偶然が重なって、私は二度ほどの春の嵐からこの子を守ってしまいました。その結果、今も花びらを落とさずにいる、というのではありません。細い糸で花びらを落とすまいとしているのは私の意思ではなく、このチューリップの意思なのです。このチューリップの孤独な闘いを、皆さんもご覧ください。

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 解説 『少し前までは花びらの付け根と茎は5ミリくらいの幅でくっついていた。その後、どちらかの角の一点でのみ茎にしがみついていた。さらにその後、その一点が茎から離れ、それでも落ちないのを不思議に思った。実際、肉眼ではこの細い糸は殆んど見えなかった。まるで狐につままれたようだった。一眼レフで撮ってはじめて細い糸の存在を知った。これは感動ものだ。植物は凄い。この花びらは落ちたくないのだ。そのために「糸」の力で最後の闘いをし、挑戦を続けているのだ。これを見守るのは私の役目だろう。』 
 

 やっと週末ですね。お疲れさまでした。明日もお仕事の皆さん、御苦労さまです。それでは皆さん、ごきげんよう。   右近

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